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両親学級で産科院長に聞いた出産アドバイス・いきみ方のコツ

産科の両親学級にて、院長から直々に「出産の流れ」「うまくいきむためのコツ」を教わってきたので、まとめておきます。

長男・次男、どちらの出産でもとても役立ちました。いきむときのポイントは「かかと」だそうです!

【分娩第一期】規則的な陣痛開始から子宮口全開まで

まず、規則的な陣痛開始から子宮口全開までを【分娩第一期】と呼ぶ。5~6分おきに強い痛みがあるが、いきむのはまだ我慢。出産において一番ツライ時間。

【この段階でいきむのはなぜダメなのか?】

「いきむのを我慢するのがツライ」というのをよく耳にするが、なぜこの段階でいきんではいけないのか?

理由は、まだ子宮口が開いていないから。

赤ちゃんは母体の準備ができる(子宮口が開く)のに合わせて少しずつ下がってくる。分娩第一期の時点でいきむと、まだ子宮口が開いていない状態なのに無理やり赤ちゃんが押し出される(下に押し付けられる)状態になってしまい、とても苦しい。場合によっては仮死状態になってしまうこともある。

指示があるまで、いきむのは絶対に我慢!

【分娩第二期】子宮口全開から赤ちゃん誕生まで

子宮口全開から赤ちゃん誕生までを【分娩第二期】と呼ぶ。

赤ちゃんが産まれるためには、以下の3つの要素が必要。

・陣痛がある
・子宮口が開く
・赤ちゃんの頭が下がってくる

陣痛がないとお産は進まない。

陣痛が弱い・止まってしまった場合は促進剤で陣痛を起こすことでお産を進める。子宮口が開いていない場合は、子宮口を柔らかくする薬を使うことでお産を進める。赤ちゃんの頭が下がってこない場合は、帝王切開となる。

いきみ方のコツ

細かい呼吸法を練習しても、実際に強い陣痛が来ている中ではそこまで考えられないはず。

そこで「痛くなったら深呼吸を2回おこない、3回目を吸ったところで止める」と良い。

プールや海でたくさん泳ぐときをイメージ。水にもぐる前にたくさん空気を吸い込む感覚で息を止め、一気に長くいきむのがポイント。

また、いきむ時にいちばん大切なのは「カカトに力を入れる」こと。分娩台の足置きを思い切りカカトで蹴るイメージ。

練習として、普段どおり椅子に座った状態で床をカカトで蹴る(力を入れる)と感覚がつかみやすい。内腿に力が入り、下半身に力が入ってぐっといきむことができる。

良くないのはつま先に力が入っている場合。その状態だとふくらはぎに力が入り、体が反って下半身に力が入らない。足も攣りやすくなる。

いきむ時は「おしりを分娩台にしっかり付ける」のも大切。おしりの下に力を入れて押し付けるように踏ん張ると、体が安定していきみやすくなる。

さらに「体を丸めてオヘソをのぞきこむ体勢になる」のも意識。お腹が大きいと難しいので、分娩台の横にあるバーをしっかり握って体を丸める。

痛くても体をしっかり丸め、反らないように気をつける。体が反るとつまさきに力が入り、足がつる。さらに顔に力が入り毛細血管が切れ、顔がぶつぶつになる可能性も。

ドラマによくある「顔を真っ赤にして踏ん張る」というイメージは捨てる!


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