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117 / 歌う原動力

二階に改札がある駅の下で弾き語りをしている。帽子を深く被り、その上からフードを被っている。あえてコソコソと弾き語りをしている。

誰かに聞いてもらう為に歌ってるわけでも、お金を稼ぐ為に歌ってるわけでもない。ただ、「よしこないだよりも上手くできた!」という心の内側から湧き上がる感情が原動力になっている。

ライブ配信や路上で稼ぐ為に歌えば、投げてもらえたギフトやお金が自分の歌に対する判断基準になる。それは勿体無いことだ。

お金を稼げないから歌ってる意味はないって?配信に人が集まらないから、路上で人が立ち止まらないから、もう音楽は諦めた方がいいかもしれないって?そんなふざけた話があってたまるかい。

諦めるのなら正しく諦めたい。ぼくがもし音楽の道を諦めるようなことがあるとすればそれは、自分の心が音楽に対して良い反応を示さなくなった時だけだ。周りの反応は、1ミリも関係ない。

そんなことを思いながら、誰も聞いていない場所で今日も歌を歌う。


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