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東洋館のダラダラさが心地よかった話

 3月11日に、弾丸で東洋館の漫才協会の寄席、漫才大行進に行ってきました!人生で2回目の東洋館です。

 初めて見に行ったのが、2020年の10月頃だったと思います。その時は最初から最後まで観て、仲入りのときにさっと昼食代わりのパンとお菓子を食べていたのですが、今回は翁そばを食べるために、2部から観ることにしました。

 まず思ったのが、やはり寄席は2時間くらい観るのがちょうどいいなということです。前回は4時間超いて、さすがに「面白い」より「疲れた」の方が大きかったです。今回は集中力を切らさず楽しめました。
 そして、これは前回も思ったのですが、若手でネタを作ってないんだろうなという人達は、自分達の紹介や客弄りだけで終わってしまうのですぐバレてしまいますね。きちんとネタをしている人達がやはり面白かったです。
 その中でも、今回一番観るのを楽しみにしていたおせつときょうたは本当に良かったです。自分達の紹介からいつの間にかネタに入っていて、綺麗なオチもついていて、芸術的でした。そのあとのコンビがことごとくウケ続けたのも、彼らが空気を変えてくれたからだと思いました。
 トリのコント山口君と竹田君は、ネタ自体は以前観たものと同じでしたが、今回の方がアドリブっぽいところもあってめちゃくちゃ面白かったです。すごくいい盛り上がりで寄席が締められたのも、余韻に浸れている要因だと思います。

 今回はナイツやおぼんこぼんといったような、そこまで目玉となる人がいなかったのか、お客さんも3割くらいで、ゆったり観ることができました。(演者が話しかけているのもありますが)客席から掛け声が飛んだり、いびきをかいて寝ている人がいたり、客層はいいとは言いがたいのですが、それも特に腕のある人はきちんと弄れていて、アットホームな感じがしました。この2年半はほとんどお客さんが若くてたくさんいる吉本のライブに行っていて、熱はありつつも少し窮屈さを感じることがあったので、この東洋館のダラダラした感じがとても心地よかったです。

 前日の思い付きで日帰り弾丸となりましたが、とても充実した時間でした。もちろんナイツの手型もはめられて嬉しかったです。浅草を歩いていたら若手のライブのチラシをもらったので、今度はそちらにも行けたらいいなと思います。