これからの塾業界
「家庭教師のトライ」を展開しているトライグループが、英投資ファンドによって買収されるようです。
このニュースは教育業界の未来を暗示しているようでとても興味深いですね。
トライの特徴はコロナ前から、AIによる診断や教材選択を通して"教育の合理化"を進めてきていたことですかね。
限られた授業時間で成果を出すためには自然と出てきた方向性だったのかもしれないですが、
超難関大を目指すSAPIXのような立ち位置でも、
伝統的な進学塾である代ゼミ・河合塾などの立ち位置でもなく、
補修塾〜進学塾の間という立場で、比較的費用のかからない(といってもこのジャンルの中では高い)
塾として、このような先進的な取り組みを進めてきたのは他の塾の一歩先を行ったものと評価されてしかるべきでしょう。
それにコロナ禍のオンライン化も相まって、
この立ち位置の塾では一強と言ってよいでしょうね。
さて、これから日本の学習塾界はどうなるのか。
おそらく、
知識を詰め込むだけでなく、"人が人に教える"
というやり方を重視する親御さんと、
短時間で合理的に知識を身につける"合理性"
を重視する親御さん
とで大きく分かれるでしょう。
もちろんどちらが優れているわけではないのですが、
価値観次第ということになるような気がしています。
個人的には、知識以外にもいろいろな思考力が求められる時代にさしかかっている日本では、前者の保守的な
教育が強みになることもあるのではないかなと思っているところです。
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