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神社と旅行と運の良かった話4

旅行2日目の午前10時。
福知山までは30分あれば着くらしい。
Google mapにナビを任せて出発。
蛇の皮のご加護があるからきっと無事辿り着けるはず…

Googleは高速に乗れと言ってきたのに、なぜか下道を選んでしまうドライバー。宮津から山坂峠の凄いカーブが続くが、いつもは車酔いしまくる子ども達が不思議なことに平気だった。この道面白い!鬼がおるらしいで!と楽しそう。深い霧を抜け、峠を越えた先に元伊勢皇大神社の看板!!あ、あれだ!!

駐車場には数台の車。参拝者も少なくて良い感じ…早速車を降りて神社に向かう。
石の第一の鳥居。すでに雰囲気が凄い。
気温は30度。しかし薄曇りで、森の中は涼しく感じた。長い砂利の坂道を登り、階段の途中に池。あ!アカハライモリ!オタマジャクシ!9才男子は池に釘付け。。
道の真ん中に聳え立つ一本の木。もうそれだけで神々しい。樹齢二千年とも言われる、麻呂子杉。
そこを過ぎると第二の鳥居が現れた。黒木でできた珍しい鳥居で、日本には二カ所しかないらしい。頭を深々と下げてお参り。宮司さんに御朱印を頂いたり、天岩戸神社の場所など親切に教えて頂いた。

その間他の参拝者にはほぼ会う事は無かった。まるで貸切状態である。そろそろ帰ろうと思った瞬間に、温かな霧の様な雨が降りだした。9才男子は境内のトカゲや池のイモリなどに別れを告げていた。長女に至っては庭師さん?のような人に、階段の石の中にハート型の石があると教えてもらうなどしていた。

参道を下りながら、まるで天界から地上に降りる様な不思議な感覚を覚えた。あの神聖な場所にもう少し居たかったが、またいつか必ず帰ってきます、と心の中で何故か呟いていた。


お読みいただきありがとうございます。

もう少しだけお付き合いください。

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