明けまして実家の時計を数える
年末の帰省。
実家の建物は若き日の両親が住み着いた頃より、およそ3倍の延床面積に成長を遂げている。
配線から外装、内装までを全て父が取り仕切り、今なお変化を続けている。
インテリアにおいても父なりのセオリーがあり、空間における全ての方角に時を刻むアイテムがある事などがあげられる。
今回は、この実家に存在する時計の数を数えてみる。
因みに2階建の7部屋と、田舎にしては珍しくない感じの間取りである。
玄関
まずここに3個。
靴を選ぶ時、鍵をとる時、顔をあげた時にそれぞれ必要。
掲載した写真の時計の位置を分かりやすく赤丸とかで囲おうかと思ったが、正月気分が邪魔をして面倒になりやめた。
「ミッケ!」に夢中になったあの頃ように、探してみたりしてもらえないかと思っている。
一階
火を眺めながらふと時間を確認したい時にちょうどいい4個目。
一昨年、突如登場した暖炉は、父が自ら採掘場から仕入れてきた石を敷き詰めてこしらえた。
振り返って5個目。玄関に向かう時に大活躍。
またカレンダー。
右を向いて6個目。
この空間にも3個の時計が存在していることになるが、階段に向かいながら時刻を確認したい時にこそありがたい。
左手前に温湿度計もある。
7個目。
ここは元々和室だったが、父が畳を全部庭に埋め捨てて木を敷いた(畳を埋めたのは二度目)。
今回、庭の土を掘り返した時に自身が10年前に埋めた畳が土に還った事が分かって喜んでいた。
8,9個目。デジタル盤と針のフュージョン。
どちらの気分にもフィットするデザインコンシャスな配置。針タイプはこの空間のほか3箇所登場するので要チェック!
昨年春に放送されたドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」にハマった父が作中の大豆田とわこの部屋にインスピレーションを受け、部屋の壁を青色に変えていた。
10個目。またカレンダーと温湿度計。
無機質なデザインに、ハニワが華を添える。
時計11個目。例の父の部屋の針タイプと色違い。
朝の支度をする時に優れもの。
12個目。本に読みふける時に心地よい。
13個目。階段を降りる時に目に入る。
唯一父以外の人間・私が買った時計。
地中海の空のような色が気に入った、イタリア土産。
一階と二階の温度・湿度差を確認したい時にぴったりな温湿度計。とカレンダー。
二階
野生の父が出現。
オフェンシブな大掃除。
気を取り直して、14個目。
洗い物やお料理をする時にも寄り添う時計。
この裏にもカレンダー。
手前に15個目。奥のドアの上に16個目。
心地よいリズム感を感じられる。
カレンダーと窓際に17個目の時計。
さっきまで窓の外にいた父が今度は庭にいる。
木材を切る電ノコの音が鳴り響いている。
気を取り直して、18個目の時計。
気温、湿度を測る機能も付いている。
「一階と二階ではかなり差がある」と、父は言っている。
テレビ左下に19個目の時計。
これも父の部屋にあったものと同じ。
棚の上に20,21,22個目。
この陳列の解釈は、アートの域になってくる。
「つまらないものだが、これは俺からのささやかな帰省土産だ。」
父の工房
気を取り直して、ラスト。
ここは時計たちの墓場だった。
もう助からないと判断された時計はここに連れてこられているらしい。
23,24,25個目。
合計の発表
時計25個
温湿度計7個
カレンダー6個
本記事を読んでいただいた方は分かる通り、全て必要な位置に適切な数の時計が設置してあることが分かった。
今年も素敵な時を刻む一年になりますように。
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