雨がすき

私は、雨が降るとうれしくなります。
特に真夜中の雨。どしゃぶりだったらもう言うことなし。
部屋の電気を消して自分の部屋のカーテンを全部開けて、雨が入らない程度に窓も開けて、床に寝転んでイヤホンで音楽を聴く。
これほど贅沢な時間はないな、生きてて良かったなって思う。

雨が降っているときの、日が落ちてからの帰り道も好き。
傘を差して遠回りしたり、傘持ってるのに濡れて自転車で帰ったりする。変なひとに見えてるかもしれないけど気にしない。

悲しい気持ちに浸る時間が好き。
悲しいことがないときは、わざわざ記憶の奥から引っ張ってきたりして
大事に大事に噛みしめる。
映画【ちひろさん】の言葉を借りたら、「海の底に沈む」とき。
沈みたいとき、雨が降るともう最高やん!てなる。
世界が自分のものみたいな気がしてくる。
そういう瞬間がたまらなく好き。

要は、最近雨少ないなーってね、
のんびりできる日の夜に降ってほしいなと切に願っています。

あと、もうひとつ。夜の信号が好きです。
ハヌマーンの【アパルトの中の恋人たち】がすごく好きなんだけどね、
この曲を聴いてから、今まで何も思わず通り過ぎていた信号が特別なものに感じられるようになった。
遅い時間の帰り道、車がほとんど通っていない真っ暗な車道で
点滅してる信号とか街灯とかがすごく綺麗で
今目の前に広がるこの景色、見てるの私だけだなって
このときにも世界が自分のものだと思える。
何でもできるような気がする。この時間がずっと続けば良いと思う。

夜が好きなのかもしれない。