10月14日は鉄道の日
1872年のこの日、新橋~横浜感で日本初の鉄道が開通された事の記念で、毎年10月14日は鉄道の日とされています。
鉄道とは、レールの上を走る乗り物の総称です。普段鉄道という言葉を聞き慣れない人は昔ながらのSLなんかを想像しがちですが、定義によると新幹線や電車も鉄道の一種です。
人によっては単なる交通手段の一つに過ぎない鉄道ですが、その魅力の大きさは、そのまま日本における鉄道ファンの数が物語っています。
残念ながらその辺りの知識に関して、わたしはモグリ極まりないのでこれ以上語る事が出来ませんが……せっかくなので記念日に便乗し、鉄道に関する漫画のいちエピソードを語りたいと思います。
手塚治虫御大の漫画「ブラックジャック」の中で、「山手線の哲」というお話があります。数あるブラックジャックのエピソードの中でも、そのお話はとりわけわたしの心に深く残っています。
この話における主役は、山手線を巡って電車の中でスリを行うヒゲオヤジです。以下の画像の人ですね。
このヒゲオヤジと、それを追う警部のお話です。ヤクザのお金に手を出してしまったせいで指を落とされる羽目にあったヒゲオヤジを、敵役であるはずの警部が人情と職業魂に絆された結果、ブラックジャックに依頼して助けてやる……というのが本筋です。
犯罪者とそれを追う警察との間に生まれた奇妙な絆……というと「七色いんこ」みたいでちょっと素敵ですが、あれよりは少し泥臭い感じがします。
わたしがこのお話を読んだのは、小学校に上がるか上がらないかくらいの幼い頃でした。当然上に挙げたような人情モノの良さを感じるような情緒があるわけもなく、ただただヒゲオヤジの指が落とされるシーンのグロさに恐れおののいていたものです。
情緒が発達しないくらいの頃に触れたメディアは、とかく視覚的に強烈な部分ばかりに目がいき、実際の物語性に気づかない事はしばしばあります。dかあら小さい頃に触れたものに大きくなってもう一度触れるというのは、新たな発見が出来てなかなか楽しいです。
絵本とか読んでみるの、オススメします。
……なんか鉄道とは関係無くなってしまいましたが、ブラックジャックの読み返しもオススメしたいところです。
そういうわけで、明日は鉄道の日。試しに鉄道を愛してみましょう。