感想「それでも歩は寄せてくる 5巻」
今月16日、週刊少年マガジン連載のラブコメ漫画、「それでも歩は寄せてくる」の最新刊が発売されました。
早速語って行きたいと思います。
・前巻の感想
感想記事をリンクします。
以下、最新刊のネタバレ注意!
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なんか……
いよいよもって進展が無くなって来ましたね。
お互いがお互いに浅からぬ好意を抱いている事に気が付いている……実質的な「両片思い」な状態で千日手しているこの状況は、「高木さん」と大差ない感じですね。
でもあっちが中学生である事に対して、こっちは高校生。対象の人物が恋愛感情をはっきり自覚しているという点では大きな差異があります。個人的にはこちらの方が好みです。
では気になった回を語ります。
・55局
歩の幼馴染である桜子と先輩が絡みます。一対一での絡みは多分、これが初めてですよね。
決してコミュニケーション能力が高いわけではない先輩、桜子の対処に困っているのがちょっとリアルな人間関係です。
しかし桜子、意外と素直ですね。タケルを相手にしている時は割と自分勝手な面が強く、あまり好きになれないタイプのキャラクターだと思っていましたが……あれは幼馴染であるがゆえの内弁慶なのだと思うと納得です。
先輩に褒められて嬉しそうにしたり、素直に笑みを浮かべる桜子は、まるで今までとは別キャラのように可愛いです。意外な一面を垣間見ました。
でも将棋部には入らないようです。
そりゃそうですよね。誰だって馬に蹴られたくはないでしょう。桜子の、空気を読まないタケルへの対処を見ていると、彼女が歩と先輩との仲をただならぬものだと理解しているのは明白です。邪魔をしないように……と考えているわけです。
でもそんな思いが先輩には微塵も伝わっていないのがまたミソだと思います。将棋に一途で子どもっぽいのが先輩の魅力の一つです。
・59局
幼馴染三人組の回です。
歩と桜子との距離感、結構好きです。
っていうかなんでこの二人、立ったままご飯食べてるんでしょうね。桜子が座ってるんだから、座ればいいじゃないですか。なんかシュールです。
しかし今回の歩は、なんか全体的にかっこいいですね。幼馴染三人組の中にいると珍しく敬語じゃなくて新鮮だからですかね。正しくラブコメの主人公って感じがして良いです。
残念ながらタケルは暑苦しいです。まっすぐで単純一途なのはいい事だとは思うのですが……如何せん暑苦しい。桜子の催眠術にかかりやすいのは、その単純さゆえなのでしょうか。そういえば桜子は、歩には催眠術をかけようとはしません。割とピンポイントな技術なのかもしれませんね。
・67局
……
読む漫画、間違えましたかね?
夜中に布団の中でビデオ通話とは……これが俗にいうテレフォンセックスとかいうやつですかね。
……いや、何でもないです。
しかし先輩は12時過ぎの寝る直前みたいな恰好になってまで将棋の駒を並べようとして……この人、将棋以外やる事ないんですかね? その一途さ、大好きです。
どうでもいい話ではありますが、先輩の家って随分古風ですよね。一度も言及された事はありませんが、実はお金持ちの家庭だったりするんですかね?今のところ背景に映っているだけの情報ですが……そのうち語られるんですかね? この漫画、そういう細かいところにはあまりツッコミを入れないスタイルみたいですけれど……ちょっと心に留めておきたいところです。
・68局
ついに季節は廻り、二人は進級しました。
この回、少々変則的ですが先輩の言動に「高木さん」を感じました。先輩はどこまでも天然ですけれど、こういうテイストもたまには良いですね。
総評
間のお話を噛み砕くと、ラブコメとして語れる部分はまだまだあるのですが……ちょっと今回は語る時間が無いので割愛します。
段々二人の仲も安定していっているので、ここからは高木さん方式にシフトしていくものだと思っていましたが……
どうやら次巻で後輩キャラが登場するようです。
しかも女子。高木さん方式では絶対にありえない展開です。これは次巻が楽しみです。次巻こそ、濃厚に語りたいところです。
5巻の満足度:71/100
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