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感想「僕の心のヤバイやつ Karte.79」

本日、僕ヤバ更新です!

面白かったので語ります。

・漫画紹介

紹介記事をリンクします。

・前回の感想

感想記事をリンクします。

以下、最新話のネタバレ注意!

Karte.79 僕は学びモード

前回の映画デートから一転、日常回のようです。

担任からの遠回しな説教に対しておざなりな態度を取る市川、中二っぽくて良いですね。

市川、最近成績が下がっているようです。原因は……明白ですね。

恋愛にうつつを抜かす……と言うと言い方が悪いですが、要するに他に気を取られる対象が出来たという捉え方だと、非常に健全です。良い事ではあるのでしょう。

しかしこの担任、秘密なはずの市川と山田との関係を理解してる節がありますよね。Karte.58でも骨折した市川が頼れる相手として山田の名前を挙げていましたし。まあ秘密と言っても原さんに始まり萌子やにゃあさん、果ては保健室の先生にまで認知されている以上、もはや公然の秘密と言っても差し支えないのでしょうけれど。やっぱ分かりやすいんでしょうねえ。

ともあれ、市川の成績は下がっているようです。理由はどうあれ、当人がそれを喜べるわけもありません。真面目な市川は頑張ろうと奮起するわけですが……

・テストの追い込み

山田グループの勉強会に遭遇したようです。

とりあえずこのメンツだと山田とばやしこの成績が芳しくないのは確定しています。一方萌子はKarte.24時点では学年5位の好成績だったと判明しています。にゃあさんは不明ですが……にゃあさん次第で萌子の負担がえらい事に……まあ勉強会というのはそういうの込みなのでしょうけれど。

・山田がノートに

無邪気なばやしこ、好き。

ばやしこが市川を「山田の天然を共有する相手」と認識しているのもなかなか感慨深いですが、それよりもこの満面の笑みですよ。ばやしこ的には山田のこういう天然っぽさが大好きなのでしょう。それを自分の事のように市川に自慢しているようで、微笑ましいです。

ただしばやしこ曰く「バケモノ」の絵のモデルはどう見ても彼ですが。そこに気がつかない辺り本当ばやしこ。

・ん

……

萌子とかいう僕ヤバ最大の男前、めっちゃ好き。

Karte.68の時といい、当たり前みたいに相手を自分達の輪に入れる事が出来る萌子、素敵です。相手がコミュ障の市川である事も相まって、萌子株ストップ高ですね、これ。まあ登場する度に高騰していますけど、萌子株。

・成績いいもんね?

そんな萌子の誘いを、何故か山田が断ります。

バレンタインのチョコ作りにまで市川を呼んでしまったのを見る限り、友人達の中に市川を呼び込む事を是と捉えている山田にしては珍しいムーブです。

断り文句のどさくさで肩を抱いた上に「成績いいもんね?」と理解者面をかます始末。本当に市川との仲を隠す気あるの?

・下民に教える

言い方よ。

まあでも教える方が教わる方と比べて三倍の学力が必要だと聞きますし、教える側がいい勉強になるというのは事実でしょう。

そしてその言葉に言いくるめられる市川、意外と素直。市川が学年7位、萌子が学年5位という立場から、市川の萌子に対する勉学に関する信頼度が高いのでしょう。これに関しては山田が立ち入れない領域なので、なんだか新鮮ですね。

・関根って呼ぶんだ

嫉妬すな。

まあでも山田も当初は「山田さん」でしたしね。というか最初はさん付けどころか市川の方から名前を呼ぶ事すらありませんでしたっけ。それをちょっとずつコミュニケーションを取っていった結果、今の「山田」呼びがあるのだと、山田はそう思っているのでしょう。

だから諸々のプロセスを無視して「関根」呼びしていたのに難色を示したのは、まあ頷ける話ではありますよね。

・今からお仕事

えっ……?

……

えっ……?

不覚にも市川と同じリアクションをしてしまいました。

という事はじゃあ萌子、山田がいないのを知った上で市川を誘ったって事です?

それはなかなかのなかなかですねえ。

まあ萌子と市川は友達ですし、おかしな事ではないのですが。

・ホワイトデーどーすんの?

探りを入れてきましたね。

よもや萌子、これが目当てですか。

なるほどそれなら山田がいない場所で訊く必然性があります。萌子からすれば、市川がチョコを貰ったとすれば相手は山田以外にいませんからね。本当に萌子は立ち回りが上手いです。

・みんな大人になってしまう

モテる=大人になるという発想が子どもなの、可愛いです。

さて、萌子のナイスパスから話題は山田の事に移ります。どうやらこれが今回の肝……すなわちばやしこと山田とのなれそめですね。

・一年の時

そういえば当初、山田はバスケ部でしたね。ばやしこがバスケ部なのも、確かどっかで語られてましたっけ。身長差で凸凹コンビな二人ですが、背が高いだけで不器用な山田と対照的にばやしこは背が低くとも実力があったというのは意外です。そういえば成績が落ちた時も部活を理由にしていましたし、ああ見えてスポーツ本格派なんですね。

そしてそんなばやしこの姿は、何をやっても不器用で長続きしなかった山田にとって、輝いて見えたのでしょう。二人の関係が山田からの尊敬から始まったという事実は、これまで描写されてきた二人の関係を今一度見直す事によって興味深い結果が得られそうな気がします。

・負けない

ばやしこの話を聞いて意気込む市川。嫉妬や羨望を前向きに昇華するその姿勢は、素晴らしいですね。

市川にとっての山田が気を取られる対象となったから成績が落ちたという導入に対して、その山田の存在をモチベーションに持ち直すというのは、物語として非常にすっきりしていて面白いです。

・ねぇ知ってる山田?

……

ひえっ……

笑顔が凍り付くという表現がこれほど似合う表情はちょっと珍しいと思います。しかしこの卑しさあっての山田、可愛いです。

総評

ラブコメ色が濃かった前回と違って過去回によるキャラの掘り下げという読者を飽きさせない構成、楽しめました。一話完結回としての起承転結も綺麗で面白く、普段あまり絡んで来ないばやしこ中心回は新鮮でした。

そういえば最近、にゃあさんこと芹那さんが気になっています。萌子やばやしこが目立ってきている分、市川とほとんど絡みの無い彼女が浮き彫りになってきています。まあいずれ……という事なのでしょう。

とりあえず今回は非常に面白かったです。

Karte.79の満足度:99/100

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