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漫画紹介「てーきゅう」

※再掲載記事です。

ジャンル:ギャグ、全15巻

「てーきゅう」はアーススターエンターテイメント「アース☆スター」に連載していたギャグ漫画で、作者は「異世界のトイレで大をする」「うわばきっず」のルーツ先生とpiyo先生です。過去9回アニメ化されており、一部界隈でカルト的人気を誇っていたこの漫画は2018年で完結しています。最後まで突き抜けたテンションのこの漫画は、今も大好きです。

・あらすじ

テニス部一年押本ユリは、先輩達に振り回される苦労人。テニスに励もうとする彼女の下に、様々な不条理が襲い掛かり、先輩達のやる気もなし。いつしかテニスをしなくなったテニス部の日常を描いたテニス漫画。

・魅力その1、圧倒的な狂気とバランスの取れたギャグ

この漫画において、最も強い要素は言うまでもなくギャグですが、その方向性は「狂気」に分類しています。キャラが唐突に分身したり地面に埋まったり、なんの説明もなく別の国に移動していたりなど、言葉でこそ伝わらない面白さではありますが、言葉だからこそ意味の分からない状況が伝わると思います。

その一方で話の大筋やギャグに対するツッコミなどは実に正常で、物語としてのかたちはしっかりしています。どれほど中身が混沌としていても、枠がしっかりしているので安心です。

・魅力その2、可愛くてシュールな絵柄

この漫画はpiyo先生の作画です。主要人物は皆可愛さを前面に押し出したデザインで、イラストだけでも魅力的です。

が、秀逸なのはシュールギャグとの親和性の高さです。可愛いキャラとは裏腹にどこか適当なモブややたら気合の入ったクリーチャーなどの作画が元々のシュールさをさらに際立たせます。原作・作画が分かれているがゆえの特徴だと思います。

・魅力その3、徹底的な縦糸の無さ

この漫画には縦軸が全くありません。キャラが増えるごとに舞台の幅は広がりますが、ストーリー展開は一切無く極端な話最終巻から読み始めても大した問題はないくらいです。だからこそ、ギャグという一要素に全てが集約されています。

総評

シュールギャグとして非常にレベルが高い漫画です。ギャグ好きならまず目を通してみて損はない漫画です。ルーツ先生の現在の連載「異世界のトイレで大をする」と同様に、わたしの大好きな漫画の一つです。

私的好感度:96/100、オススメ度:95/100

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