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感想「ひぐらしのなく頃に業 郷壊し編」

「ひぐらしのなく頃に業」の「郷壊し編」を語りたいと思います。これまでの疑問全てが氷解した……というわけではありません。

どうやら解答編として、夏から「ひぐらしのなく頃に卒」が放送されるそうです。言うなら「猫騙し編」も「郷壊し編」も出題編だったという事になるのでしょうか。種明かしという面では、解答編の一部として見ても良いかもしれませんが。

とりあえずこれまでを振り返りましょう。

・鬼騙し編

・綿騙し編

・祟騙し編

・猫騙し編

以下、「郷壊し編」のネタバレ注意!

郷壊し編

サブタイトルの元ネタは分かりませんが、「沙都子」「壊し」編というのは分かります。猫騙し編ラストで、鬼騙し編以降のループの記憶を持ち続けている事が判明した沙都子ですが……

・祭囃し編?

冒頭は梨花生存ルートである祭囃し編(らしき場面)からスタートです。

やっぱ羽入いますね。

……いや、そりゃそうですけれど。

・前原委員長

魅音が卒業して、圭一が委員長に収まりました。

同時に沙都子と梨花も中学生に。ループを終えた世界に新しい時代がやってきたようです。

……

ん?

圭一が委員長で、沙都子と梨花が中学生……?

あれ?

沙都子達って小6だったの!!!!!??

嘘でしょ……

魅音が中三で、圭一とレナが魅音より一つ年下の中二というのは普通に認識していましたが……

沙都子と梨花が昭和58年時点で小学6年生とは知りませんでした。てっきり2、3年生くらいかと。

でもそんな先入観に満ちた認識の根拠は、原作のどこにも無いようです。

個人的にこの先入観を分析するなら、「罪滅し編」において梨花がレナとの戦いに負けた際「あと5年あれば……」みたいな事を言ってたので、14歳のレナに対して-5歳引いた9歳くらいなのかなーと思ったのでしょう。

しかし二人が小6だったと考えると、いろいろなシーンに新しい解釈が出来そうな気がしますね。

・今の部活はつまらない

部長が魅音から圭一に変わった事で、部活の様相が変化したようです。魅音の部活は入部試験があり、限られた才覚の持ち主のみが過激かつダーティーにしのぎを削る過酷なものでした。

反面、圭一は門を広く開き、クラス全員が楽しめるようなやり方にシフトチェンジしています。そうなると当然、実力の無い子への配慮のためにゲームは平等で健全なものが増えていきます。穏やかで面倒見が良いレナはそれでも十分楽しそうでしたが、沙都子や梨花は物足りないようです。

それでなくとも元々沙都子はトラップという、騙し討ち染みたダーティーな戦法を得意としていますし、梨花の可愛さを売りに油断を誘う戦法も下級生には通じないでしょう。

魅音も卒業後音沙汰がないようですし、部活メンバーの心は徐々に離れていきます。

そんな中、沙都子と梨花の絆だけは不変なのですが……

・病気の原因に変化が

沙都子の雛見沢症候群の快復傾向を、入江はそう捉えています。

彼のセリフから、快復は鷹野との戦いの直後くらいだという事です。

鷹野との戦いで劇的に変化して、病気の原因だと思しき存在……

……

羽入では?

羽入の存在そのものが雛見沢症候群の原因だとすると……皮肉ですね。梨花は羽入の存在を心の支えにしていたのですが、そもそも羽入がいなければ……という話になるのかもしれませんね。

・梨花の夢

……

なんでよりによってルチーアなのか。

雛見沢を離れて自由になりたいのは分かるのですが、詩音の前例があるので全く良いイメージがありません。

まあそれはそれとして。

この辺りから、沙都子と梨花のスタンスが明確に変わってきます。

梨花は夢のため、沙都子は梨花に付き合って仕方なく。

その違いが、合格後の二人を分けます。

・サロン

……

うわあ……

梨花はこういう雰囲気好きそうですもんね。ドヤ顔で語っている運命論が完全に圭一の受け売りなのは笑えますが。

対する沙都子は学校に馴染めないようです。元々粗暴でわがままな性格の沙都子は口調だけはお嬢様っぽいですが本来もっと庶民派かつアグレッシブな性格なはず。本人が「堅苦しいのが苦手」と言っているのが全てでしょう。

周りに持ち上げられて浮かれる梨花と、周りに馴染めず成績を落として落ちぶれていく沙都子……可哀想です。でも同時に自分の置かれている状況を全く理解していない様は、同情できません。

「郷壊し編」のタイトルに違わず、段々沙都子が壊れていくのが痛々しくて、見ていてすごく面白いですね。

・元の梨花に

沙都子は梨花に対する偏見が強いですね。もっとも梨花の場合、100年のループのせいで日常的に猫を被っていたため、特別誤解を受けやすい性質なのでしょうけれど。

しかしそれを差し引いても、沙都子の梨花像が本人と比べて乖離し過ぎています。何年もひとつ屋根の下で暮らしていても、沙都子は梨花を上手く理解出来ていないようです。もっともそれは、梨花にも言える事でしょうが。

・タライ

雛見沢ではよく見るタライトラップは、圭一との良いコミュニケーションでした。

しかしあれはダーティープレイが日常的に横行している雛見沢だからこそ成立したコミュニケーションに過ぎません。加えて言うと圭一側が年上かつ沙都子に寛容だからこそ成り立ったのです。

さらに加えると、ルチーアの廊下と雛見沢の廊下では、天井の高さが全然違います。むしろよく流血程度で済んだものです。

かくして沙都子は独房へ。

ここでようやく自分の選択が間違いだったと嘆く沙都子ですが、他人に怪我をさせてしまった事を一切悔やむ様子が無いのが沙都子らしいですね。雛見沢時代から精神年齢がさして変わっていないようです。

そしてここまで来ると、梨花の無関心さが気になってきます。

もちろん梨花にとって、沙都子は友人に怪我を負わせた相手。多少冷たく接するのはやむを得ない事でしょう。

しかしそれはそれと割り切って、そんな行動に及んでしまった沙都子の精神状態にもっと気を配ってほしいところです。仮にもかつての親友、もう少しくらい強引に手を伸ばすくらいしそうなものですが。

梨花は本当にただサロンや新しい友人との環境に浮かれているだけでしょうか。もしかすると梨花サイドでも何かあったのではないでしょうか。あるいは100年のループのせいで、そういう心配りが希薄になったのか、単純に沙都子への優先度がその程度まで下がってしまったのか……

・同窓会

魅音の車が来るまで、二人は気まずそうですね。

……

このタイミングで二人で話し合いなさいよ!!!

まあそれはそれとして……

大学生になった圭一達は、お嬢様学校の沙都子や梨花とは全く違う自由度の高さを感じます。本来は明らかに沙都子もそちら側の人間でしょうに……

・部活

ここ、めっちゃ好き。

ひぐらしといえばホラーと惨劇ですが、こういう日常パートあっての賜物ですものね。全員が楽しそうで何よりです。昔を懐かしみ、全身で楽しんでいる様子が爽快です。

圭一のスク水は……何故カットしたのか。

どうでもいいですが、圭一の格好に対するレナの「圭一くんの……可愛かったよ」の部分、ここもすごく好きです。昭和58年時点では普段から梨花とは別ベクトルで猫かぶりのレナが成長して、猫被りと素を織り交ぜている感じが垣間見えて、感慨深いです。

・一人で歩きたい

メンバーから一人離れ、雛見沢を歩く沙都子。なまじ部活メンバーとの遊びが楽しかったせいで、ルチーアに帰りたくなくなったのでしょう。

村を歩く中で知る変わり果てた雛見沢を前に、放心する沙都子。

ここ、沙都子が自殺するんじゃないかと思ってました。

……

・祭具殿の中

もっとやべー展開でした。

なにこの羽入もどきは。

「赤き海の星」?

「ミツヨ」?

「特異脊髄標本LE3105号」?

……?

何言ってんだこの人。

「うみねこ」か何かのネタですかね。完全な新規キャラじゃ絶対に言わないであろう言葉の羅列ですよ、これ。うみねこは全然知らないので何も言えません。

とりあえずここではこの人の事を「偽羽入」と呼ぶことにします。

「ひぐらし」の知識だけで分かる範囲を掻い摘むと、要するに彼女は羽入と同族なのでしょう。元々羽入は宇宙人なので、彼女もまた宇宙人。ミツヨというのは、鷹野「三四(ミヨ)」の事でしょうか。沙都子と同じく金髪ですし、間違う可能性はゼロではない気がします。もっとも鷹野はループ能力など持っていなかったので、全然違うかもしれませんが。

「猫」は羽入の事ですね。羽入を知っている彼女ですが、羽入サイドは彼女の事を知らない様子でした。

要するに彼女、沙都子にループ能力を与えて楽しもうと、そういう腹づもりのようです。何がしたいのか全く分かりませんが……とりあえずそういうものだと認識しないと話が先に進みそうもないので、そうしましょう。

・二週目

沙都子は梨花の足を引っ張るスタンスで進むようです。

……

いや、何で? とは言いますまい。

確かに沙都子はルチーアに行った事そのものを後悔していましたが、それはそれとして梨花と一緒にいたいという気持ちも依然として抱えています。

であればゴールは梨花とルチーアではない楽な学校へ行く事。

そのために梨花のルチーア行きを妨害するのは必然といえば必然です。非常に腹黒ですが。

・ボクを信じて

梨花もわりと強情ですね。沙都子が嫌だとはっきり表明したにも拘わらず、志望校を変えるでもなく、別々の道を進もうと提案するでもなく、意地でも沙都子と一緒に進学しようとする辺り、沙都子と同様の執着を感じます。

そしてこの時梨花が何を言おうとも、未来は変わりません。この時の梨花は、ルチーアでの生活が想像できていないからでしょう。沙都子よりも優先すべき事が溢れている世界は、まだ梨花には無いのでしょう。

・あなたが勝手に卑屈になってただけ

梨花の状態も沙都子の状態もここまで散々語ったので、これ以上は何も言いません。ただこのパワーワード、好きです。

・梨花さんに何をなさるんです!

……

梨花さんに何をなさるんです?

周りと梨花の反応も含めてこの場面、超好き。

・シャンデリアトラップ

シャンデリアを落としての無理心中とは、滅茶苦茶スタイリッシュですね。わたしの中で将来自殺するならやってみたい死に方第一位にノミネートされた気がします。

返り血を浴びた金魚の糞達の表情が素敵でした。

・三週目

……

「綿騙し編」の圭一といい、レナじゃないのに「嘘だ!」っていうの好き。

今回は単純に梨花へ強引に説得を図るも、あえなく撃沈。

そこから即スタイリッシュに自殺をキメるの、狂ってますね。この世界線の梨花はその後、どういう生き方をするのか考えると楽しいです。

・四週目

早くも「猫騙し編」の布石になる雛見沢信仰を始めました。

しかし梨花は意に介さないので撃沈。

いつのまにか持っていた刃物でセルフクビキリとは、自殺の中でも結構難易度高いやり方を選ぶものです。この沙都子には痛覚とか無いんでしょうか。

・五週目

三週目と同じように実力行使。同じように自殺。

ペンで首を刺して自殺とは、また苦しそうです。しかも教室とは……分校生トラウマ不可避ですね。

そして偽羽入くつろぎすぎ。

完全にスマホで動画見てる暇人じゃないですか。スタンスとしてはまさにその通りなのが笑えますが。

・六週目

段々死に方が雑になるの笑えます。

雨も降ってない用水路に飛び込んで心中とは、見つけた人は苦笑いですね。

・猫が閉じ込められていた時間

偽羽入の方からネタバレしていくのか……

こいつ傍観者っぽい立場にいるような顔して、傍観者気質の梨花よりよっぽど沙都子のループに介入してきます。

あと偽羽入が言う「猫」はてっきり羽入の事だと思っていましたが……ここでは梨花を指しています。二人を同一視しているのでしょうか。

・少し読んでみるか

これは鬼隠し編の圭一ですね。

圭一の発症率は天文学的確率というのが羽入の見解なので、間違いないでしょう。

しかしこの時、梨花はあの場にいなかったはずです。

という事はカケラの光景は梨花の見たものではないという事になります。羽入目線になるのでしょうか。細かいとこですが、重要な気がします。

・100年の月日を費やす

……

いや、要点だけ見ればいいんじゃ……

もちろん全部見た方が確実と言えば確実かもしれませんが……とても勉強嫌いのやる事とは思えませんね。興味のある分野なら集中出来るタイプなのでしょうか。

・梨花に負けるわけには

沙都子、目的すり替わってませんか?

梨花との根競べで、勝負と化しています。部活メンバーとしては面白い変化ですが、現状沙都子の一方的な攻勢なのが盛り上がりに欠けるところです。猫騙し編ラストまでの辛抱でしょうが。

・さよならにーにー

そういえば結局、悟志は意識不明のままでしたか。

ループを続けても、悟志の意識を戻す術は無い。だからこその決別でしょう。悟志の事を忘れて、梨花のために再び惨劇を起こそうと。

……

でも時間戻せるなら、4年目の事件より前に戻って悟志を守る事は出来ないのでしょうか。沙都子が大人の対応をすれば、それだけで叔父夫婦は沙都子をいじめたりはしないのでしょうから。

その線を諦めて梨花を追うという事なのでしょうか。

・梨花の記憶も引き継ぐように

……

偽羽入すごいですね。なんでもありじゃないですか。

そしてここから「鬼騙し編」に繋がるわけですね。

「梨花の精神を疲弊させて言う事を聞かせる」という邪悪極まりない手段に手を染めた沙都子は……半分くらい私怨で動いている感じがしますね。

可愛さ余って憎さ百倍といったところでしょうか。

・神経衰弱

「綿騙し編」のささやかな解答ですね。ノーミスでトランプをクリアした裏では、まさかこんな事が行われていたとは……

この指パッチンはループの合図ですが……まさかその度に死んでるのでしょうか。

そうでないと、「鬼騙し編」以降で沙都子が死んでいる事の説明がつきません。そういう事なのでしょう。

直前に圭一から「梨花ちゃんと話してるみたい」と比較されたから、闘争心に火がついたのでしょうか。ループもの史上最も下らない力の使い方を見た気がします。

・名前

ようやく偽羽入の名前について言及されました。100年一緒にいたのならもうちょっとタイミングあったでしょうに……

という事で今後は「エウア」と呼びましょう。「ハイリューン」→「羽入」並みに適当なネーミング……嫌いじゃないです。

・記憶の累積

過去作から「奇跡」と呼ばれていた事についても言及されました。

確かに圭一は「罪滅し編」以降「鬼隠し編」の影響を受けて行動力とリーダーシップが向上し、以降の編でメンバーを引っ張る役割を担っています。

詩音も「綿流し編」では沙都子を憎んでいたのに対し、「目明し編」以降では沙都子の「ねーねー」を勝手に名乗るようになり、少しだけ態度が軟化しました。

エウアの見解だと、ループするごとに記憶の累積は重なり、ループ者に近しい者ほど影響を受けやすいのだとか。

……

という事は、梨花が一番近しいと思っているのは圭一という事ですかね?

まあさすがにこの辺は過去作と齟齬が生じているのでしょう。伏線ではないと思います。多分。

・悪い冗談

本当に悪い冗談ですよ。

いくらなんでも変わりすぎでは?

こいつ、結婚詐欺とか恐喝とかやってたやつですよ?

雛見沢で北条家という理由で村八分を受けて多少荒れてはいたでしょうが、それはそれとしてクズと言っても差し支えない人間ですよ。

変わったものです。もしかしてループの影響ってプラスの効果ばかりなんですかね。という事は沙都子がこのまま延々とループし続ければ、出来上がるのは「賽殺し編」という事では……?

以前はともあれ、記憶の累積を重ねた後の鉄平は大人しいですね。大人しいというより弱々しい。なんだか可哀想にすらなってきます。自業自得といえば完全にその通りではあるのですが。

・せいぜい利用させてもらう

鉄平の変化に戸惑っていた沙都子ですが、しかしドライです。利用された結果が「祟騙し編」と思うと、鉄平の扱いの悪さに泣けてきます。扱いが悪いのは業以前からですが。

・鳥籠の方

記憶の累積は鷹野にも影響していたようです。

元々、鷹野の作戦成功率はそれほど高くありません。それはひとえに「綿流し編」における詩音の立ち回りのせいで、鷹野が殺すよりも前に梨花が死んでしまうからなのですが……

その失敗の記憶が累積した結果が、鷹野の変化なのでしょう。本来殺害するはずの富竹へのH173の注射を思いとどまるという変化。それは梨花の死を前提とした作戦が実行されないという事。

そしてここで、そもそもの事の発端である高野先生の論文に関して、衝撃の事実が発覚しました。

高野先生は認知症で脳を侵されており、論文の信憑性が疑われるようです。

ある意味物語の根本に影響する場面ですので、覚えておきたいところです。

・ジロウさんに大事な話があるの

……

あのさあ……

ここでちょっと期待してる富竹、好き。

ともあれそういうわけで、鷹野の作戦は決行されない事になりました。

惨劇が起きないという事は、梨花の心を折る事が出来ないという事。

・梨花に分からせる

だからこそ今度は沙都子が惨劇を起こす側に。

トランプの時同様に力業でトランクを開錠する沙都子、笑えます。

そんなんするから記憶が累積するんでしょうに……

一回くらい鷹野が開ける場面を強引に見てしまえばいいのにと思うのは、記憶の累積を甘く見ているという事になるのでしょうか。鷹野に警戒心を抱かせれば、たとえ暗証番号が分かってもトランクに触れる事は出来ないでしょうから。

・過程は全て夢や幻と同じ

H173を手にした沙都子は、繰り返す世界の全てを切り捨てたようです。鉄平や梨花本人はおろか、圭一やレナですら何の感傷も無く駒として使えそうなメンタルです。

「最後の世界以外は全て無かった事になる」というのは、沙都子の認識違いです。それぞれの世界はただループするだけではなく、その後も続いていきます。あるいはそれを知って尚、惨劇を行うつもりなのかもしれませんが。

総評

「郷壊し編」は総じて沙都子の掘り下げ回でした。「猫騙し編」ラストの続きは来期に持ち越しという事ですね。

さて、沙都子の方の事情は分かりましたが、まだまだ疑問は数多く残っています。「ひぐらし」という作品は、その全てを回収してくれる類のものではない事は、前作から承知済みです。

しかしそれを差し引いても、まだ無視できない部分が残っています。

何よりこのままでは、「卒」残り12話を順当に消化する事は出来ないでしょう。ややメタ的な見方ですが、間違いなくもうひと悶着あるでしょう。

楽しみです。

郷壊し編の満足度:89/100

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