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感想「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 喪190」

本日はわたモテ更新日です。

面白かったので語ります。

・前回の感想

感想記事をリンクします。

以下、最新話のネタバレ注意!

喪190 モテないし仲良し?

サムネと扉絵のネモが可愛いです。

それと「祝!連載10周年企画進行中!!」という文字が激しく気になります。何でしょう、10周年企画とは。この漫画は突然ロッテとコラボしたりするから、先が全く読めません。いずれにしても楽しみではありますが。

さて、本編について語ります。

・休めばよかった

冒頭はキバ子。怒涛のキバ子回です。もはやキバ子編と言っても差し支え無さそうな一連の流れ……扉絵のネモ達の爽やかさとは少し異なるジュブナイル感があって新鮮で面白いです。

さてキバ子、先日の事を引きずっているようです。キバ子の様子から察するに、サチノリマキ達との絶縁よりも前々回二木さん達と嫌な別れ方をしてしまった事を気にしているみたいですね。

つまりキバ子の中ではサチノリマキよりも二木さんの方が大きな存在になりつつあるという事です。三年後半の席替えをきっかけに急加速する仲……非常に良いですね。

しかしその友情も、前々回の事で亀裂が入ったかのように見えましたが……

・昨日あの後どうした?

……

これは強い。

何事も無かったと言わんばかりの平常運転っぷりに二木さんの豪胆さを感じます。すぐにキバ子に話しかけなかったのもソシャゲのスタミナを消費していただけのようですし……マイペース極まっています。

そしてそんな二木さんとキバ子との会話を見て、どこか安心したような表情をしているまこっち、善良で癒されます。いろいろありましたけれど、やっぱりまこっちはいい人ですね。

・私の…友達がさ

サチの事を指して「友達」と表現するのを少し躊躇っている感じ、ちょっと好きです。

キバ子は昨日の事を挙げ、二木さんにその真意を尋ねますが……

・特にない

悪口をまるで意に介さない二木さん、素敵です。

もちろんそんな二木さんだからこそキバ子と仲良くする事が出来ているという事実は前提条件として捉えておくべきではありますが……あまりにも無感情な二木さんを相手に、キバ子は揺さぶられます。

・他人に興味ないだけ

キバ子の二木さんへの考察はなかなか核心を突いていると思いました。

二木さん自身の心情描写はまだ乏しいため、キバ子の考察が正しいかどうかは分かりませんが……「他人に全く興味がない」と仮定した場合、二木さんの強さや立ち振る舞いに説明がつきますから。

でも人一倍他人の評価を気にして小狡く立ち回っていたキバ子がそんな事を言うのは、なんだかちょっと皮肉ですね。そう考えるとキバ子のイライラは自業自得の部分が強くて笑えます。

・昨日のサチと一緒

二木さんの無関心さに苛ついたキバ子は、わけが分からないままその怒りを本人にぶつけ、自己嫌悪に陥ります。良い青春ムーブです。

「サチはなんであんなことしたんだろ」

この疑問はそのまま、現在のキバ子の抱える感情をもって解答としてもいい気がします。多分ですが。

要するに意中の相手――サチの場合はキバ子、キバ子の場合は二木さん――が思い通りに動いてくれないから、あるいは自分が相手に向けているほど相手が自分に興味を持ってくれないから、苛ついているだけ。サチの破滅的な言動も突き詰めればその延長なのでしょう。

ですがサチほど割り切れておらず、サチよりまだ浅瀬にいる(気がする)キバ子はサチのような言動を取り得ず、またサチの言動への理解も及びません。この点はキバ子にとって不幸中の幸いでしょう。

・ノリちゃん

グループ崩壊後、ノリは上手く立ち回っているようです。

ノリと男子二人組……妙に既視感がありますが、どうやら喪184にて風夏の悪口を言っていた三人組のようですね。あの時は全く気が付きませんでしたが、あの女子はノリだったみたいです。ただでさえ目立たない容姿なのに目隠れだから当時は全く区別がつきませんでしたが……あれはある意味この展開の伏線だったのですね。グループ崩壊後、ノリが所属するコミュニティーが存在する事の説得力として機能しています。

こういう伏線の張り方、控えめに言って大好きです。

そしてノリ、華麗にまこっちだけに挨拶する当てつけムーブ……本当に邪悪です。サチと違って「ただ嫌な奴」という感じ、嫌いですが好きです。

そんなノリの態度に「今更誰かと仲良くする必要もない」とサチの受け売りのような開き直りを見せるキバ子ですが……二木さんの事で自分にそう言い聞かせているだけのようで面白いです。

さて、場面変わって主人公の登場です。

・背中で演技する

高倉健ムーブのゆり、滅茶苦茶シュールで笑いました。

コマの構図がなんか「NARUTO」でオビトと対峙した時のカカシ先生みたいなシュールさを感じました。伝わるか分かんないですが。

・適当にインタビュー

続いてネモ。撮影という事で四連続ネモのみのコマが続きますが……どこを切り取っても可愛いですね。どこかあざとさを感じますが。

そしてもこっちの大胆かつ遠回しなセクハラが通じたのか通じていないのか……表情を険しくするネモ。どうやら文化祭への準備はあまり上手く行っていないようです。

この辺り、ちょっと不穏ですね。意図とは違うもののもこっちが「地獄」という表現を使っている事が、さらに不安を押し広げます。元々大きなコミュニティーを牽引するタイプではないもこっちに大きな責任がのしかかっているこの状況、誰かネモ以外の支えが必要になるかもしれません。

とりあえずゆりにその役は期待出来なさそうですね。

さてMk2もとい二木さんを探すもこっちですが……

・どうせあそこ

キバ子がこの日二木さんとお昼を共にしていない事が肝要ですね。二人がどのくらいの頻度で一緒に過ごしていたかは定かではありませんが……

さて二木さん、一人なのにほとんど心情描写が開示されないために、サイレント漫画みたいになってるのちょっと笑えます。

でもセリフもモノローグもほとんどなくても、奔放かつ無表情な二木さんの言動が大体伝わるから漫画ってすごいです。この場合谷川ニコ先生の漫画力の賜物かもしれませんが……漫画的表現方法は奥深いです。

・サチ

二木さんがニアミスしたサチの居場所は、かつてもこっちが一人で食事をしていた穴場ですね。一人ぼっちで歩き回っていたもこっちがようやく見つけたその場所を根城にしているサチが、ノリと違って新たなコミュニティーを築けていない事が読み取れます。

そしてサチの開眼描写、漫画的表現じゃないんですね……

一瞬気が付かなかったみたいな顔をする二木さん、最高に可愛いです。

さて放課後、バスの中で顔を合わせる二木さんとキバ子……

・いてもいなくてもいいけどいた方がいい

二木さん……

二木さん……!!

こういうセリフを恥ずかしがらずにしっかりと口にする二木さん、イケメンすぎて震えます。

そしてこのセリフこそキバ子が欲しかったものです。

他人に対して興味がないという風に捉えていた二木さんが、ほんの少し見せた自分への関心……これ以上にキバ子を救う言葉が他にあるでしょうか。

これは納得のクリティカル4

嬉しさのあまり、珍しい笑みを浮かべるキバ子。憑き物が落ちたみたいな、爽やかな笑顔です。浄化されそう。

・南が会いに行ったら喜ぶかも

サチとの因縁も、キバ子なりにプラスなものに昇華できたようです。

そしてそれは紛れも無く、二木さんの存在のおかげでしょう。

これから繰り広げられると思われるサチとキバ子との関係は、決して褒められた物にはならないでしょう。健全ではないし、悪徳とさえ言えましょう。

けれどこういうのもアリでしょう。邪悪さで繋がっていた関係だからこその新たなコミュニティーになる予感がします。そしてそれはきっと、サチにとっても休載となるでしょう。

かくして二木さんとキバ子との仲は、つつがなく修復されました、ハッピーエンドですね。

総評

ここ最近のキバ子の周囲を取り巻く状況が、これで一旦落ち着きました。波乱万丈で予想がつかず、刺激的で面白く、そして最後にはハッピーエンドが待ち受けているという、理想的過ぎる章でした。

言うまでもなく、最高です。

喪190の満足度:100/100

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