感想「僕の心のヤバいやつ Karte.65」
僕ヤバ最新話、更新です!
早速たっぷり語っていきたいと思います。
・漫画紹介
紹介記事をリンクします。
・前回の感想
感想記事をリンクします。
以下、最新話のネタバレ注意!
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Karte.65 僕は大人のなりかけ
開幕濁川くん……もとい、イマジナリー京太郎です。
勢いと存在感が強くて笑えます。元々……というか現時点においても尚、イマジナリー京太郎は市川の妄想だけの存在のはずなのに、やたら表情豊かでコミカル感じが好きです。
そんなイマジナリー京太郎に対して市川も当然のように応対するのがまた笑いどころ。中学生の妄想に対する距離感としては、これくらいが丁度良い気がします。
・もうイケるぞ
前回までの山田家来訪を経て、イマジナリー京太郎は再度市川に語り掛けます。という事は、あの出来事に関して市川なりに山田の態度から特別感というか、そういうものを感じたのでしょう。
どうでもいいですが、着替えてる市川は可愛いですね。ボクサーパンツと膝下までの長い靴下が実に中学生っぽい。
・親に会わせることを躊躇しなかった
そこが恋愛感情の有無を確信するに値するポイントかと問われると、別段そういうわけでもないと……個人的には思います。
市川の弁を逆説的に捉えるなら、「恋愛感情を持っている相手ならば、親に紹介するのを躊躇するだろう」という事になります。
これは……「人による」レベルの話じゃないでしょうか。
市川は躊躇するでしょうけれど、山田が躊躇するかは別の話。山田は結構度胸がある方なので、市川が思うような躊躇を見せないかもしれません。いずれにしても、決定的な判断材料とは言えない気がします。
ここの市川は、山田が自分を好きではないと自分に言い聞かせているように見えます。だからこそのイマジナリー京太郎の登場なのでしょうけれど。
・友達との距離感か…? あれが…
……
…………
……………………
・そもそも友達の距離感がわからん
……
いや、まあそうですよね。市川、友達いませんしね。
だからこの話も終了です。
例によって役に立たないイマジナリー京太郎。彼が直接的に市川の助けになる事はあるのでしょうか。
置いてけぼりをくらうイマジナリー京太郎、間抜けで好きです。
・ギブス取れたな~~
腕が治った市川、物珍しさからか早速ばやしこから反応されます。さして仲が良いわけではない市川相手でもフレンドリーなのは、ばやしこの良いところですね。無邪気に駆け寄って、楽しそうに笑って、子どもみたいで可愛いです。
・私が先に気づいてたよ
……
いつものですね。山田可愛い。
さて、腕に引き続いて喉の調子が悪い市川。いつにも増して声が小さいようです。ばやしこ評は「いつも通り」ですが……今もって山田と市川との関係に全く気が付いていないばやしこ評はあまり信用なりません。もっとも、ばやしこ目線だと声の小さい市川がデフォルトなのでしょうけれど。
・学校じゃ喋らなくてもいいから
声の小さい市川を見た山田は、「市川は学校で自分と話したくない」と捉えたようです。現在の二人のスタンス(秘密の関係)を見る限り、あながち突飛な認識ではないと思います。
それでも「目は合わせてね」と要求してくるあたり、実に山田ですね。図書室や帰り道等の逢瀬では飽き足らず、定期的に秘密のコミュニケーションを取ろうと画策するその卑しさ、大好きです。
その卑しさの中には、市川が離れて行かないようにと牽制する意思もほんの少しはあるのかもしれませんが。
目が合って満面の笑みの山田、超可愛いです。さすがヒロイン。
山田からLINEが来た時の市川の表情もまた味があります。山田のアプローチに困った時の市川のこの顔、好き。
・なんだこれは
……
こっちのセリフじゃい!
なんですかね、そのハンドサイン。こんなん恋人相手にしかやらないやつじゃないですか!
さて、図書館で二人きりになった段階で、ようやく事情説明。LINEで話せばいいじゃんというツッコミは無しで。そういう妥協はまたぞろアンジャッシュ展開を生みますからね。細かい部分ですが、市川のグッドコミュニケーションです。
耳を傾ける山田と口を利く市川の場面、両方の身体が傾いてるのがすごくそれらしくて良いと思いました。この角度は二人のスタンスをそのまんま表しているような、素敵な構図です。
・風邪!?
市川の変化に興味津々な一方で、その身を過剰に気遣おうとする山田の態度が痛々しいです。元々山田の押しの強さがあってのこの関係、市川もやり辛そうです。単純に、山田の悲しそうな顔を見るのが嫌というのもあるのでしょうが。
・声変わり
男子が声変わりする際には数か月から半年くらいの期間。声がガラガラになると言われています。喉が痛いわけではないようですね。
・大人になるのが怖い
ここだけ見るとものすごく青春っぽいですね。
とはいえここで市川が気にしているのは、そういう漠然とした恐怖心とは全然別の事です。
すなわち大人になる事によって山田との関係が変わる事。
というよりも、山田との関係が変わった事で、現在曖昧になっている山田との関係に明確な答えが出る事をより恐れているようです。
でも怖がる一方で「それでもいい」と腹を括ったような考えの市川……素敵です。受動的な態度でありながらも、変化した先の認識を正しく持とうとする姿勢はかっこいいです。
・いいなぁ!
山田の素直な感想、良いですね。
市川が大人になった事を羨んだり喜んだりという態度は、対照的に山田の子どもっぽさが表れています。元々子どもっぽい性格ですし、そうですよね。
・楽しみ
「ちゃんと声が低くなったら」
「私のこといっぱい呼んでね」
とりあえず山田のいつもの独占欲たっぷりなこのセリフから、山田は子どもの市川も、大人の市川も同様に好意的に捉えていると見られます。市川の危惧する関係の変化とやらは、とりあえず訪れていないようです。
でも訪れるとしたら、山田側が大人になってからですよね? 元々受動的な態度の市川が大人になったところで、山田からの印象が大きく変わるとは思えません。
むしろ変わるのは、山田に対する市川側のスタンスでしょう。でも現在大人になりつつある市川がその辺気にしてなさそうなので……いずれにしろ問題は無さそうです。
・山田の大人の証
今市川が触ってた場所がそれにあたると思います!
今まで散々スキンシップ取りまくっていた山田ですが、そういう直接的なスキンシップはまだ耐性がないようで、反応が可愛いです。思えば市川家で市川に押し倒された時も、そういう面で「まだ早い」という意識が働いていたのでしょう。
であればやっぱり山田はまだ子どもですね。
市川もですが。
最後にスッと登場したイマジナリー京太郎、良いオチ要因でした。
総評
今回は結構特殊な回だったと思います。
市川の腕の完治報告も兼ねた箸休め回といったところでしょう。
でもラブコメ的な部分はいつも通り楽しめました。面白かったです。
Karte.65の満足度:90/100
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