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6月15日はオウム・インコの日

鳥類の、とりわけ人によく懐く「コンパニオンバード」と呼ばれる愛玩鳥の幸せを願う日です。

由来は06(オウム)15(インコ)の語呂合わせです。コンパニオンバードの中でも人語を話す事が出来るため、人気の高いオウムとインコの名を冠しています。

人語を解しているわけではなく、あくまで話すだけではあるのですが、それでも人類以外の種と疑似的な意思疎通体験が行えるというのは、きっと楽しい事なのでしょう。

ペットは人間の言葉を理解しませんが、人間の愛情や悪感情なんかには敏感なのだそうです。相手を種の異なる動物としてではなく、人間同様の家族として扱う事で、はじめでペットを飼う資格が生まれるのだという理屈をどこかで聞いた事があります。

ペットといえど、大事な家族。となると当然幸せな一生を過ごさせる責任が生まれるわけで、だからこそその扱いにはデリケートな問題が生まれるわけです。

ペットを幸せにしましょうと、そういう思想の啓蒙が行われるのがこの日というわけです。

さて……そういう前置きとは関係無いインコについての漫画を紹介します。

「七色いんこ」です。手塚治虫御大の著作で、ごく最近この漫画を原作にあらたな「劇団二十面相vs七色いんこ」なる漫画も連載されているそうです。

ここ数年で、手塚治虫作品もリメイクが進んでいるようです。そちらに関しては読んでいないので、無責任に紹介は出来ませんが……どうなのでしょう。名作のリメイクは技量が求められるので、大変でしょう。

フリーの天才俳優が劇団を転々としながら仕事の中で泥棒行為を働く……というのがこの漫画のあらすじです。要するに主人公は犯罪者なのですが、証拠が無いので掴まっていないという状況です。ちょっと間抜けな警察にマークされつつ演劇をモチーフにした物語が展開されます。

「ハムレット」をはじめとする演劇に絡む物語は、演劇好きには面白いでしょう。手塚先生は作品を描く際に入念な下調べを行っているそうなので、深い造形が楽しめる事でしょう。

ちなみにこの漫画の大きな特徴として、中盤以降に主人公が段々と精神を病んでいくというものがあります。

幻覚や幻聴を感じるようになり、ストレスで仕事が滞っていき、さらに精神を病むという悪循環。物語そのものが明るい雰囲気で進行されていくだけに、主人公の変調もギャグテイストで描写されてはいますが、これはかなり深刻かつ、珍しい展開だと思います。

演劇という主軸を除いてもそういう一面が面白いので、是非ともオススメしたい漫画です。

そういうわけで、明日はオウム・インコの日。これを期にコンパニオンバードについての知識を深めましょう。

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