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感想「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 喪177(前編)」

前回、喪176からおよそ一か月……ついに最新話が更新されました。

この時を待ち望んでいました。わたしはこの日のために今日まで生きてきた次第です。早速語っていきたいと思います。

以下、ネタバレ注意!

濃厚な感想を……と思っていたのですが、ちょっと事情が違うようです。

とりあえず語りますが。

・モテないしまずは夏コミに行く(前編)

「まずは」というのが一番に気になりました。そして「前編」というのも気になります。どちらも後々言及します。

・ネモとのお出かけ

予定通り、ネモとのお出かけでした。合宿に参加しなかった分、ソロでもこっちと絡むネモ。ここ最近はいつも岡田さんと二人での登場だったので、この二人だけというのは新鮮です。

多分七夕以来でしょう。それ以前となるとおそらく三年生進級以前になるでしょうし、意外と貴重なツーショットかもしれません。

ネモがもこっちに抱く感情は、ゆりや加藤さんとはかなり趣が異なります。ネモ的には小宮山さんみたいな気安い関係を理想としているようですが……あれはあれでまた特殊ですので参考にはならないでしょう。

そして二人で、趣味を共有したいという願望も持っているようです。自分の好みを公に出来ない過去を持っているネモとしては、重要な事でしょう。遠足での一件以来、親友である岡田さんにはオープンにしている側面ですが、岡田さんはネモの趣味を許容し理解しようとしてくれても、共有してはくれません。そういう意味でもこっちの存在は、ネモにとってある意味ゆりや加藤さん以上にインポータントなのかもしれませんね。

さてネモ、髪型を変えてきましたね。読者は見逃しませんよ。

いつものツーサイドアップからサイドテールのような髪型になっていて新鮮です。

ネモ、結構オシャレなんですよね。さすがはリア充枠。遠足やオープンキャンパスにおいてもそのオシャレさを発揮してきたネモですが、今回も同様のようです。谷川ニコ先生、こういうところに力を入れて下さるのはキャラ造形的にありがたいです。

・お出かけ先は夏コミ

なるほど、夏ですからね。そして二人を繋ぐ漫画やアニメというコンテンツの祭典とも呼べる夏コミが舞台というのは、必然と言えるところでしょう。

二人並び歩いて東京ビッグサイトを訪れる構図。ネモともこっちの身長や体格の差がよく出ています。

もこっちは痩せ型で華奢で低身長なのに対し、ネモは意外と背が高く、体型はしっかりしています。2年生の頃のマラソン授業にて、本人も「鍛えてる」と言っていたくらいですし、フィジカルには自信があるのでしょう。

しかしもこっち、小さいですよね。かつては3歳年下の従妹を相手にフィジカル勝負を躊躇っていたくらいには弱弱しいです。それでいて煽り体質だから作中でも様々な鉄拳制裁を受けているわけですが……温厚なネモはそれが出来ません。一度やった時に怪我をさせてしまったのが本人的に思うところがあるのかもしれませんが……いずれにしても口が上手いもこっちとネモの関係性は、もこっち優位なところがあって面白いです。

他人に圧される事が多いもこっちが、しかも素をさらけ出して優位に立てる相手がネモです。ネモ自身ももこっちに対抗意識持っているタイプなので、この二人の応酬は見ていて飽きませんね。

すみません、横道に逸れた語り方をしてしまいました。このままでは話が進まないので、本編に触れます。

夏コミというのは、もこっちは初めてではありませんでしたね。2年生時の夏休み、ゆうちゃんと小宮山さんと訪れています。会場に入ったのは小宮山さんだけで、その時のオチはしっかりと笑わせて頂きました(喪64)

かつては暑さと目的の無さから入場を躊躇ったもこっちですが……

・日程は二日間?

「明日どこ行くんだよ 一泊してまで…

なんと二人は一泊二日で遊びに行っているようです。

……受験、大丈夫でしょうか。

という心配は置いておくとして、これは結構衝撃です。これまでもこっちはいろいろな友人と遊びに行っていますが、修学旅行や合宿を除いて純粋なプライベートの用事で一泊するのは初めてのはずです。二人きりで一泊とは、いよいよ親友ですね。ゆうちゃんや小宮山さんですら未経験な境地に、ネモが達するわけです。

そして一泊するという事は、夏コミ以外にも用事があるという事。正直、ネモの次の行動は全く予測できません。もこっちに対してさえ秘密にしているのなら、おそらくかなり突飛な事だとは思うのですが……

しかしこのネモとのお出かけ、長編になったりするのでしょうか。そうなると、キャラがごった煮だった合宿編よりもネモともこっちのみに焦点が当てられるこのエピソードは、非常に期待出来そうです。出先で偶然他のキャラが登場すれば、もっと面白いですが……

さて、コミケを歩く二人。どうやらネモには目的があるようです。

しかしもこっち、本当にネモから事前に何も聞いていないのですね。それはネモに対して全幅の信頼を置いているという事でしょうか。単に考える事を丸投げしているだけとも取れますが、二人の気安さが表されているような気がします。

・ネモと同じ養成所の人

ネモと同じ養成所の人……つまりは学校外のコミュニティに属する人物の登場です。何気にすごく珍しい人物です。これまではなんだかんだクラスメイトや学校内の人物ばかりが登場したので、新鮮です。

が……

「女装オネショタ催眠オナ」

なんだこの破壊力の高い文字の羅列!?

こんな属性モリモリのブース、笑うしかないでしょう。

「女装」だけでハードル爆上がりなのに「オネショタ」「催眠」「オナ」と続く上によく見ると「メスイキ」「洗脳」みたいな単語も並んで上乗せされる属性過多、脳の処理が追いつきません。

そりゃネモも固まります。あまりの衝撃に、ちょっとコラ画像挿入したみたいなコマ割りになっているのが最高に面白いです。

それでもポーカーフェイスを崩さない辺り、ネモは強者です。実に演技派です。この人、女優の方が向いているのでは……?

・エロに耐性が無いネモ

予想外の方向性に戸惑うネモ。ネモはエロに耐性がありません。大麻忍までプレイしておきながら、甘い甘い。オタク知識を活用して岡田さんに意地悪をしていた彼女ですが、彼女にしてもまだまだえげつないエロには抵抗があるらしく、戸惑っています。

しかしそこにさも当然のように「催眠オ〇ニーものか……」と呟くもこっち、さすがは喪女。ネモとは見ているベクトルが少し異なるもこっちですが、見地は相当広いようです。ネモの驚愕も無理からぬところです。

・よかったら聴く?

へえ、コミケって試聴とか出来るんですねえ……

いや、そこじゃないです。

女子高生(にもこっちが見えるかどうかは置いておくとして)に薦める類の作品じゃないような気がするんですが……このおねえさん、加藤さんと「ライト姉妹」のおねいちゃんを足して二で割ったみたいな綺麗系のくせして、とんだ無茶苦茶をするものです。

しかしもこっち、男性脳。興味津々で聴いてしまいます。珍しく他人と話をしてキョドっているもこっちの微笑ましさなんて吹き飛ぶほどの衝撃行動です。多数の目があるところで、よくやるものです。

そして……

・腰振りもこっち

可愛いですね。

ネモも呆れ顔です。ポーカーフェイスなネモが単体でもこっちに冷たい目をするのは珍しいです。それだけもこっちの醜態が見るに堪えなかったのでしょう。傍から見たらもこっち、完全に変態ですしね。

しかし今回、随分下ネタのレベルが高いですね。次回もこんな調子だと、ついていけるかどうか心配です。いや、どんなにえげつない下ネタも面白ければ全然いいんですけれど……

さて、ネモも試聴するようですが……

・強がるネモ

ネモ、結構意地っ張りですよね。変態音声にこれまで見た事の無い表情を晒しながらも、あくまでもこっちに対しては見栄を張るネモが可愛いです。前後の問答もギャグ的に笑えました。

さて、加藤おねいちゃんこと仁美さんと別れたネモともこっち。もこっちは仁美さんを大人の女性と称して、一目置いたようです。あのおねえさん、20歳だと判明したのですが……

「エロいから25歳くらいかと思った」

もこっちさあ……

こういう事さらっと言うと笑っちゃうんですよね。この人、実はただのおっさんなんじゃないでしょうか。まるで自重しないのが笑えます。

・夏コミに興味を持つもこっち

エロいおねえさんとの会話から、この界隈に興味を持ったもこっちでした。

今はまだ「夢はあるな」という程度ですが、もこっちの将来設計の選択肢が一つ追加されたという意味では、大きな意義がある回だと言ってもいいでしょう。まだ検討の段階ですし、なんにでも興味を持ちがちなもこっちの事、早計は禁物ですが。

・初芝くん登場

まさかの初芝くん、コミケ出品です。

もこっちは彼を心の中で「絵が描ける安藤」と呼んでいるのですが……そのまま口にするとは。思えばネモのネモ呼びも咄嗟の一言から始まった事ですし、結構思った事をそのまま口に出しちゃうんですよね、もこっち。

ちなみに「安藤」というのは、「賭博黙示録カイジ」の限定ジャンケンで登場したカイジの仲間の事です。見た目が似ているから、もこっちが心の中でそう呼んでいるだけです。カイジの安藤の性格を考えると、相当ひどい罵倒なのですが。

さて、だんまりなもこっちとは裏腹に、初芝くん相手にもフレンドリーに接するネモ。こういう誰に対しても愛想が良いところ、ネモの良いところですよね。

そしてそれ以上に、愛想良くされようがされまいが、一切仏頂面を崩す事の無い初芝くん、どこまでもストイックです。この人、この漫画ではミスマッチなくらいに絵に対して真摯な姿勢なので、結構異質だったりします。でもそれはネモに対して何かしらの感情を植え付ける事になりそうで、意外と重要な役割を果たしそうです。

・もこっちを見る初芝くん

もこっちを見て、何かを思う初芝くん。そして呼び止めたもこっちに対して、絵を描いて手渡します。

ネモから見てその光景がどう映るかは定かではありません。かなり異様な光景に見えるのではないでしょうか。

もこっちはコミュ障ゆえに、気心知れた相手とそうでない相手とで明確に態度が変わります。そして初芝くん相手だと間違いなく気心が知れていないので、ネモにはそれが分かるでしょう。

わざわざ相手を呼び止め、絵を手渡すという行為は、さして親しくもない相手にはしないでしょう。この二つの事実は、ネモに何かしらの疑問符を与えたのでしょうか。

もちろん読者側としては、初芝くんが1年生の頃に美術の授業で描いたもこっちの似顔絵が自分で納得のいかないものだったので、リトライしているという事が分かるのですが、それは当のもこっちですら知らない事実。もこっちも彼の行動に疑問符を浮かべるのでしょうか。

いずれにしても、初芝くんが手渡したのは、もこっちの似顔絵である事は間違いないでしょう。これで初芝くんともこっちとの因縁が晴れて終わったという事になるのでしょうが……彼のストイックさは類を見ないこの漫画での個性であり、まだまだネモ関連で彼の活躍が期待出来そうです。

さて次は……

あれ?

・前編終了

初芝くんと別れたところで、突然今回のお話は終了です。

オチが無い……というレベルではなく、完全にぶつ切りです。これは一体どういう事でしょうか。

谷川ニコ先生のツイッターによると、単行本作業の影響で中途半端な切り方になってしまったとの事らしいです。

そうですね。7月10日には最新刊18巻が発売されるとの事なので、その作業が大変という事なら、仕方のないお話です。

元々前後編なら単行本収録時には統合されるお話ですし、自然な一話のお話になるのでしょう。

とすれば今回の前後編は、卒業式の時みたいな必然性のある分断ではなく、執筆の都合という事ですね。

であれば次回もコミケという事でしょう。楽しみです。

総評

今回は大オチが無く、中途半端な部分で終わってしまっているのですが、内容としては非常に面白かったです。ギャグとしては下ネタ全開過ぎましたが、その中でも笑いのポイントが適切で不快感は薄く、良かったです。

次回の更新は3週間後の6月25日だそうです。

次回更新のために、6月25日まで生きましょう。

喪177の満足度:なし(前後編のため)

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