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12月8日は太平洋戦争開戦記念日

1941年のこの日、日本が真珠湾攻撃を行った日です。これにより太平洋戦争が幕を開けました。

決してめでたい日ではありませんが、戒めの意味を込めて制定された記念日のようです。宣戦布告前の奇襲攻撃というのは、さすがにひどいですからね。人間社会は油断が許される事が前提の世界なので、奇襲はよろしくない。

戦争といえど、ルールはあります。

たとえば戦国時代、基本的に武将はだまし討ちをせず、堂々と名乗りを挙げて戦場に躍り出ていました。戦をするにも両方がきちんと準備する場を整えた上で戦い、合図にはわざわざ軽くもない戦太鼓を持ってきて鳴らしていたほどです。生命のやり取りがあるとはいえ、厳格なスポーツのような認識だったのかもしれませんね。

一方でそういう作法を平気で破る武士なんかもいました。典型的なのは源義経ですね。壇ノ浦の戦いにて逃げる平家との海戦の際、本来非戦闘員として尊重されるはずの船の漕ぎ手を狙い撃ち、勝利を収めたと言われています。しかしそういう面が祟って、義経の評判はあまりよろしくなかったそうです。一説によると実の兄である頼朝が義経を嫌っていたのも、そういう無作法が原因だったのだとか。

最終的に義経は頼朝に追われ、奥州平泉で自害します。型破りはほどほどに、という事ですね。

さて、太平洋戦争の時代が舞台の漫画を一つ紹介します。

手塚治虫御大の短編は、戦時中が舞台の物語が多かったりします。先生ご自身が戦争を体験されたからなのでしょう。

そんな短編の中でも特に印象深いのが、「ゴッドファーザーの息子」という物語です。わたしの持っている短編集では1巻の1話目だったので、印象深いのかもしれません。

手塚先生ご自身を主役に据えたこのお話は、自叙伝に近いのかもしれません。虚弱な学生だった手塚先生の漫画好きが幸いして出来たとある友人とのささやかなお話は、短編として起承転結がすごく綺麗に纏まっていて面白いです。最後のオチも手塚先生らしくて、よく印象に残っています。

わりと正統派なお話で、直接的に戦争の無情さを描いた名作なので、オススメです。

そういうわけで、明日は太平洋戦争開戦記念日。近代日本の歴史を学びましょう。

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