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感想「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 喪199(中編)」

本日、わたモテ更新です!

ガンガンオンラインのアプリで読みましょう。

・前回の感想

感想記事をリンクします。

以下、最新話のネタバレ注意!

喪199 モテないし三年秋(中編)

……

中編ときましたか。

えらい刻んできますね。下手すると喪200は新年という可能性も浮上してきましたよ。

こうなると喪200に期待せざるを得ません。喪100ではゆうちゃんが髪を切りましたが、特別な回というほどではありませんでした。しかしあれから登場人物も作風も大きく変わった現在、どうなるのでしょう。

……というか、普通に考えるとキリのいいところで文化祭ですかね。

さて、今回……というか喪199はオムニバス形式形式ですね。

・悪い気はしない

キバ子がオタクグループと鉢合わせになりました。

眼鏡で細身の方は二年の体育祭でネモと二人三脚をした柿沼、背が高くて太った方は名前が出ていませんが3-5の生徒で、二人とも二木さんの友人のゲーマーです。喪188(20巻)でサチに暴言を吐かれ、そのサチに反論できずについていってしまったキバ子はそれを負い目に感じているようです。

ここで謝ろうとする辺り、キバ子の成長を感じます。

しかしキバ子、距離が近い。

コマ割りの関係かもしれませんが、柿沼じゃない方と近すぎでしょ。「謝る事」に不慣れな描写なのでしょうが、近すぎてちょっと笑いました。

そして柿沼じゃない方、何故スマホを隠すのか。顔を赤らめるんじゃない。

なんかこの男子、キモさがちょっとリアルですね。隣にいる柿沼の反応と比べても、頭一つ抜けたリアルさです。これまではメインの登場人物として活躍せず、背景に近い扱いだったので気が付きませんでしたが……彼は非常に個性的なキャラですね。いつか名前くらい登場してほしいものです。

さて、謝ろうとしたところにサチが通りかかったので二人と一緒に身を隠すキバ子。二人のネクタイを引っ張って縮こまっている姿が可愛い。

そこに通りかかった岡田さんとネモ。

二年の体育祭での絡み以来、柿沼はネモを意識しているようで、目の前のキバ子を無視してネモに視線を向けます。それを見たキバ子は無視されたという意識からか、いつもの暴言を吐き捨てて去ってしまうのですが……

なんかここ、キバ子が移り気な柿沼に焼きもち焼いているように見えません?

いや、言いがかりもいいとこなんですが、柿沼の「あいつマジなんなんだ?」というセリフも併せてこの辺の展開が妙にラブコメチックだったのが気になりましてですね。

しかしラブコメ云々はともかくとして、キバ子と柿沼は仲良くなれそうですね。

・エピソードトーク

……

…………

……………………

なんだこの回……?

もこっちが唐突に謎トークをするだけのこの四コマ、この回の前後どころか前編と照らし合わせても何の因果関係もありません。会話のパンチが強いだけでオチが無く、不可思議な仕上がりになっています。

別に主人公だからって登場ノルマがあるわけではないでしょう。現にこれまでもこっちが一度も登場しなかった回はありますし、そもそも前編には登場しているのでノルマという概念も意味を成さないはず……

よく分かりませんが、とりあえずもこっちが可愛いですね。

・小陽の誕生日

今回はキバ子回ですね。

しかし誕生日を祝うというのは、この漫画では非常に珍しいのではないでしょうか。

もこっちに友達ができて一年くらい経過しましたが、その中で誰かの誕生日イベントは喪93(10巻)の小宮山さんの時のみ。まあ何度も使えるようなお話ではないでしょうし、そんなものなのかもしれませんが。

さて、キバ子の誕生日を祝うためにいろいろ画策するサチ。

……

めっちゃ可愛いな、おい!

心の中ではキバ子の事を「バカ」だの「単純」だの言って「面倒くさい」と斜に構えながら、行動は誠心誠意全力という矛盾。さすが小陽ちゃん大好き人間を自称するだけあって、無自覚に健気過ぎて泣けます。

プレゼント買って、ケーキも用意して、歌まで歌って、それでも保険で冗談めかして渡すための現金まで用意して……そこまでやっていざキバ子が喜んだらしたり顔で「超楽!」とか言っちゃうの最高に可愛いです。

何が「適当な誕生日会」なのか。心の中でまで取り繕うのがひねくれすぎていて非常に好ましいです。

しかしそれでいて、今回ずっとサチの顔は描写されていましたね。これまでの状況を見る限り、サチは本音を隠している時にのっぺらぼうになる傾向がありました。

……文字で表すとわけわからんですね。しかし事実なので続けます。

つまり今回、サチはずっと本音でいたという事です。ノリマキが消えた事で取り繕う意味がなくなっただけと言えばそれまでですが、キバ子相手には取り繕う必要が無いという結論に至ったのは感慨深いです。

祝われる側のキバ子も終始可愛いですね。ケーキのフィルムを舐める卑しい姿ですら可愛い。前半の逆ギレ暴言が嘘のようです。「ノリとマキもういらないじゃん」などと言ってキバ子側もサチへ強い友愛の情を向けているのがよくわかります。

キバ子とサチはいいコンビですね。

総評

濃厚なキバ子回……というかサチ回でした。まさかサチを可愛いと思う日が来ようとは……

非常に面白かったです。

喪199(中編)の満足度:97/100

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