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感想「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 喪193」

本日はわたモテ更新日です。

一か月ぶりで嬉しいので語ります。

・前回の感想

感想記事をリンクします。

以下、最新話のネタバレ注意!

喪193 モテないしラーメンでも食っていく

……

いや、なんでや!

喪192のサブタイで「文化祭までの毎日」とか言ってたから、てっきり今回から文化祭が始まるものと思っていましたが……別にそんな制約はありませんね。

・夢

「学校帰りにみんなでラーメン食べる」という夢を語るもこっち。なんとなく青春っぽくて憧れる気持ち、分かります。その対象がラーメンなのは実にもこっちらしいですが。

ラーメンはともかく、青春っぽさで真っ先に食いつくのがネモなのは、キャラが立っています。ネモはアニメ好きで、その中でもとりわけ青春やジュブナイルが強調されがちな日常アニメを好んでいますし。

青春よりももこっちの「夢」という言葉に反応した加藤さん、絶妙な顔してますね。もこっちの主張に対して「それって夢なんて大げさな表現するほどの事?」みたいな、ある種のカルチャーショックを感じているように見えます。でもそれ以上に「もこっちが夢って言うなら尊重したい」という気持ちが前面に出ているからこそ、肯定的な態度なのでしょう。

……そもそも加藤さんがもこっちに対して肯定的でない事ありましたっけ?いや、何でもないです。

さて、加藤さんの計らいで翌日ラーメンを食べに行く事になったもこっち一行ですが……

・ちょっと違うんだよな……

この真顔、好き。

全部決まった後で、自分もその段取りを順調に進めつつも、首を傾げたくなるその感覚、非常によく分かります。それにしても間の使い方の上手さと真顔で絶妙なギャグになってますね。笑いました。

・映画からの現実逃避

あっ……

やっぱ進んでないんですね。

ネモの態度を見るに絶望的な状況まで追い込まれているというわけではないのでしょうけれど、現実逃避先が勉強という異常な状況が、かなり切羽詰まっている事を感じさせます。

そして無言で挟まってくるうっちー、シュールで笑えます。

・明日香から聞いたぞ

ここめっちゃ笑いました。

いや、話の流れからして特に不自然ではないし、ギャグやってる場面ではないのですが、もはや風夏が出るだけで笑ってしまいます。

風夏セレクションの「うまいラーメン」……なんとなく察します。何気なく美保が離脱したのが答え合わせですね。

・6人ならタクシーでも

細かいとこですが、ここでまた笑いました。

加藤さんのこのセリフ、美保の離脱前なんですよね。

加藤さんの認識だと6人って、美保、風夏、もこっち、ゆり、ネモ、自分なんでしょうね。

直前までこの認識の加藤さんの意識に押し入ってくるうっちー、最高に好きです。

さて、学校帰りに行くラーメン屋というのに、タクシーで行く時点でかなりおかしな状況ですが……

・智ちゃんの為に

……

加藤さんともこっち、見事にすれ違ってますね。

そもそも店を選んだのは風夏ですが、ラーメン屋に行く事を風夏に話したのは加藤さんでした。

そして「智ちゃんのため」というこのモノローグから、加藤さんがもこっちの「夢」の意図を全く理解していないがゆえのすれ違いというのが明確に伝わってきます。

もこっちは美味しいラーメンを食べたいわけではないのです。

「学校帰りに」「みんなで」ラーメンを食べるのが重要なのであって、ラーメンの味を期待しているわけではないのです。

加藤さんはここを理解していないから、風夏にも間違った認識を与えてしまったのでしょう。

加藤さんはもこっちのためを思って行動したので、悪意はありません。でもこういうおかしな気の遣い方を見るに、二人の間にはまだ理解が足りていない風に見えてしまいます。もこっち側の心情を思うと、実際そうなのでしょうけれど。

こういう忖度じみた気の遣い方は、加藤さん自身がもこっちにされたくない事だと思うのですが……

さて、それはともかくラーメンです。

・ラーメンフツー

……

なんやこれ……

いわゆる「家系ラーメン」というやつですかね。詳しくはないですが、野菜めっちゃ盛ってくるタイプのこってりラーメンなのだとか。実際食べた事ありませんが……ボリュームすごそうです。

・意外と食うな加藤さん!?

もこっちと加藤さんで言葉を交わさず無意識に牽制し合ってるの、面白いです。

もこっちは加藤さんと風夏(ゴリラ)に張り合ってる感じですかね。20センチ近い体格差ある相手と張り合うのは負けず嫌いなもこっちらしいですが。

対する加藤さんは、体裁を気にしているようです。育ちの良さが窺えます。

それはそれとして、ここでもこっちが心の中で加藤さんをそのまま「加藤さん」と呼んでいるのが気になりました。加藤さん側はもう「智ちゃん」で完全に定着しているのに、未だにもこっち側は加藤さんの「明日香」呼びが慣れていないのがよく分かります。

・明日香さん!?

……

こんなん笑うわ。

どうしてこの漫画、嘔吐描写がやたら多いんですかねえ……

いや、わたしは好きですけど。

・女子で完食したのは私以外で初めてだぞ

……

そんな店に連れてくるなや!

これはゴリラ。

・私達もちょっと休んだら出るね

風夏以外死屍累々な状況の中、ほどほどでやめておいたのか身体を鍛えた成果なのか、華麗な危機回避能力を見せるネモ、さすがの風格です。

もこっちに振り回される事が多いネモですが、本来器用な性格ですからね。ちゃっかりしていて好きです。

・もしかして行きたいラーメン屋さんあった?

やっぱりもこっちの意図は加藤さんには伝わっていないみたいですが、結果的に帰りが徒歩になったので、いい感じに青春っぽい雰囲気になったみたいですね。

三人分の吐瀉物でできた青春……素敵です。

総評

下ネタの無い回なのに下品で、笑いどころの多い良回でした。

でももこっちと加藤さんとの認識のすれ違いはちょっと見逃せない感じになってきた気がします。

今後が楽しみですね。

喪193の満足度:99/100


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