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感想「僕の心のヤバイやつ Karte.70」

本日、僕ヤバ更新日です!

面白かったので語ります。

・漫画紹介

紹介記事をリンクします。

・前回の感想

感想記事をリンクします。

以下、最新話のネタバレ注意!

Karte.70 僕は試食した

前回突如登場した山田父と正面衝突の市川・山田。

市川は山田父の表情を見て、「歓迎されていない」事を悟ります。

まあ実際山田父、滅茶苦茶顔怖いですものね。明らかに2メートル以上あるガタイの良い大男にこんな目で睨まれたら、誰だって萎縮するというものです。市川みたいに服の裾を掴んで青ざめますとも。

でも山田父のこの射殺すような視線、前回市川が登場するよりも前に萌子達にも向けられていたんですよね。

それを踏まえて考えると、まだセーフと捉えられます……よね?

・??

山田父の移動、スタイリッシュ過ぎて笑いました。

完全に横スライドしているタイプの残像ですね、これ。それだけ山田父の移動が市川達には予想外だったという事でしょう。

・ありがとう……そしてごめんね

山田父が去った後、山田が萌子に対していい事言ってます。

今節、考え無しに市川を家に上げてしまい、案の定対応に困ってしまった山田を見かねて、萌子が助け舟のつもりで市川の彼女を騙りました。ですが嫉妬深い山田はそれに対して苛ついてしまい、空気を悪くしてしまっていました。

ですが前回の市川との会話でその態度の悪さに気が付き、萌子に改めてお礼と謝罪を述べる山田……良い子ですね。過ちと自分の非を認め、素直な気持ちを言語化する清らかさとコミュニケーション能力の高さは、山田の美点です。

……が。

・今そんなフェーズじゃねーーから!!

タイミングが……ね。

しかしこの時の萌子、めっちゃ可愛いですね。直前の何か言いたげな表情といい、おそらく山田があまりしないであろう表情なので新鮮です。どこか「ロロッロ!」の波動を感じるのは、そういう事でしょう。

それはそうとこの萌子のセリフ、もちろん完全に本心なのでしょうが、個人的に一割くらいは照れ隠しも含まれてるのかな……と感じました。仲間内ではお調子者なポジションを演じているだけあって、山田からの素直な感謝の言葉が照れくさくて、つい誤魔化したくなった……という気持ちもほんの少しくらいはあるのかな……と考えるのは、邪推が過ぎるでしょうか。

・パパお料理屋さんなんだよ

山田宅初回訪問時、山田父は料理人の恰好をしていました。やっぱりその道の本職だったのですね。

フランス料理のシェフとは、また高級感溢れる設定ですね。タワマン住まいは伊達じゃないようです。

挙動を見る限り、お菓子作りにも精通しているようですが……

・僕のことなんて覚えてないだろ

……

いや、自分と同じ苗字のジャージ着た子どもは印象深いでしょう。着こなしも相当前衛的でしたし、覚えていないというのはあまりにも楽観的な希望的観測です。

案の定、見られています。向こうからの視線に敏感なのは、陰キャゆえの防衛本能の賜物でしょうか。いずれにしろ、相当なピンチではありますが。

・実は…

山田父の事を山田に相談しようとする市川ですが……

この時の市川、超可愛いです。

上目遣いで山田を見上げ、秘め事を共有するかのように皆の前でひそひそ話に興じようという行為の特殊性、山田父にそれがバレて慌てて山田と距離を取った時の表情、いずれも可愛いとしか言いようがないです。

ついでに山田の方も、市川のひそひそ話を聞くために屈む挙動が可愛いです。表情も相まって、保母さんみたいで微笑ましいです。

・ゲーム……好き?

……

……?

そういえばKarte.42の山田のセリフにて、山田父がゲーム好きである事が示唆されていましたね。あの時はナンパイの猿真似のためだけの一発ネタかと思っていましたが……意外なところで回収されたものです。

そして市川もまたゲーム好きで、ニンテンドースイッチ……もといSmitchを所持している事も同じ回で判明しています。

山田父の強引さが予想外でしたが、そう考えるとこの展開はそれほど突飛なものではないのかもしれませんね。

ともあれ肩を並べてゲームをするという奇妙な展開に。ソファーに座ると足が床に付かない市川、可愛い。

・特効フェロモン出てんの?

その結果が萌子のこのセリフというのは、なかなか笑えます。山田の距離の近さはいつも通りとして、山田母まで自然に隣に座るという徹底した山田家マーク……これは萌子も「は!?」となりますわ。

ちなみに萌子→市川の気安さ、ものすごく好みです。気の置けない友人って感じで大変好みであります。

・あとは仕上げだ!

ばやしこ可愛い。

これに尽きますね。

・杏奈パパあんまり似てないね

……

萌子はさあ……

このミーハー感、萌子らしいです。

色ボケ萌子をにゃあ達が止め、山田母が山田父を庇うような構図になっているのが、どことなく「みつどもえ」っぽくて面白いです。

しかし萌子は本当に便利なキャラですね。

・これ…受け取ってください!

今回のラブコメパートですね。

カーテン一枚隔てた場所で堂々と行われる逢瀬、素敵です。

試食であると強調して市川に感想を求める山田……これはバレンタイン当日のための調整ですね、間違いない……

そして市川の口に付いたチョコをつまむ山田……

……

…………

……………………

完全に付き合ってる距離感じゃねーか!!!!!!

……

まあ、今までだってそうですけどね。

・山田んち来るの初めてじゃないだろ

にゃあさんが動きました。

これまで市川に対してはほとんど不干渉を貫いてきたにゃあさんですが、別に会話をしたくなかったというわけではなさそうですね。

そして思いのほかよく市川を見ています。前後の発言を考慮すると、友達想いなにゃあさんだからこそ、友人関係を搔きまわす市川の挙動に注意を払っていたという事でしょう。

・明らかに萌ちゃん楽しんでたろ

こっちの方も鋭い観察眼をお持ちのようで。

個人的に「芹にゃ⇔萌えちゃん」という相互関係が思いのほか微笑ましいのも気になりましたが、それ以上ににゃあさんの状況把握能力の高さに脱帽です。ある意味ばやしこ以上に本編に関わってこなかったにゃあさんですが……そろそろ何かしらありそうです。

山田に対して何やら友情以上に大きな……恩義のような何かを抱いているようでしたが……?

・いいってことよ

どちらにしても、市川と山田の関係は歓迎しているようです。萌子もにゃあさんも、一癖ありつつも良い人で嬉しいです。

・ばやのしこ

……

いや、もちろんばやしこも良い人なんですけどね。

帰り道も逆方向で、いまいち本編に関われないのが痛いところ……いえ、それが彼女の美点でもあるようですし、そこはそういうものなのでしょう。

総評

山田父、山田母、そしてにゃあさん……

各々の思惑が明らかになった回でした。

ただ一点、山田父の市川への感情だけは未だ不透明です。

例のエレベーターでの一件を忘れているとは考えにくいですし……これはどうやら今後の爆弾になりそうです。

楽しみです。

Karte.70の満足度:97/100

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