劇場版透明ビニール
ついに私のバ先に透明ビニールがやってきた。
レジのあるカウンターにはられている。
透明ビニールはビニールテープで固定されており、設置してくれた人の指紋もついていて角度によってその指紋がはっきり見える。透明ビニールは透明であるが故に飛んできた虫が気づかずにバチッとぶつかったりする。角度によってはっきり見える指紋はまるで空中に浮かんでるみたいだ。
有線を聞きながら透明ビニールをぼーっと眺めていた。
もしこの世界で映画みたいなウイルスが蔓延していて感染した人が体の穴という穴から血を噴き出すとしたら、もしそのウイルスに私が感染していたら、血を噴き出した時この透明ビニールを血で濡らすだろう。ビシャーっと。でも透明ビニールに遮られて向こう側にいる人には私の血がかからない。でも鮮明に透明ビニールにかかった私の血を見ることになるだろうな。
もし血を噴き出してそのまま倒れた私がゾンビになって復活したら、もし透明ビニールに気が付かないまま手を伸ばしたら、きっと透明ビニールが向こう側にいる人たちを一瞬は守ってくれるだろう。ビニールだからすぐに突破されちゃうだろうけどゾンビになった私に隙がうまれるはずだから。
透明ビニールはきっと飛沫感染を予防するためにあるんだろけど多分ゾンビにもある程度は有効だと思う。マスクと透明ビニールで声がこもってしまうからいつもより声大きめで接客しないといけないのはちょっと大変だ。
私を守っておくれ、透明ビニール。
ラーメンの画像そろそろなくなりそう。とりあえずケーキの画像にしたけど内容がケーキっぽくなかったね。失敬。
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