ひなぎく

異世界ファンタジー小説「目覚めたら王妃候補にされてました」を連載中です。ぜひお楽しみく…

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異世界ファンタジー小説「目覚めたら王妃候補にされてました」を連載中です。ぜひお楽しみください(o^^o)スキ♡ボタンありがとうございます!励みになっておりますのでぜひ♡ 恐縮ながら、応援&フォローも何卒お願いします(*'▽'*)Twitterでは更新情報が最速で確認できます♫

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  • 好きじゃなくても恋になる

    恋愛の順番は、気になる→好きになる→恋人になるの順番だけなのだろうか。「好きじゃない」から始まる短編集

  • 目覚めたら王妃候補にされてました

    田舎娘のリーシャ。ひょんなことから出会った王子様は未来の王様。そして私は未来の王妃様?!ドキドキきゅんきゅん異世界ファンタジー小説です

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目覚めたら王妃候補にされてました 第一話

「リズール・アル・シャルロット様。おはようございます。」 フリルがふんだんにあしらわれたメイド服を着用し、朝のハーブティーを用意しながら品よく声をかける小柄な女性。表情は無表情とまではいわないがやや乏しく、節目がちに自身の主人を起こしていた。 「ティナ...ふぁぁ...リーシャでいいって言ったでしょ」 長く伸ばされた髪を大きめの三つ編みで結いながらもしっかりと寝癖をつける《リーシャ》。 《ティナ》と呼ばれたメイドは困ったようなあきれたような複雑な表情でリーシャを見る。

    • 好きじゃなくても恋になる

      告白というのは、難儀なものである。 なぜスル前までは早くしたくて伝えたくて、いざスルとなると怖くて怖気付くのだろう。 なぜ俺は今、目の前の女の子に告白してしまったのだろう。 自分の行動のくせに理解ができず、頭の中が真っ白になる。 「え、あ、あの。三宅...?私のこと前から好きだったの?」 「いや...?」 「だよね。何これ...罰ゲーム?」 俺は別に桂木弥生のことは好きではなかった。 若干ギャルだし品が無いし、桂木も俺は地味なクラスメイトくらいにしか思ってない

      • 目覚めたら王妃候補にされてました 第八話

        「いーーやーーーよおおおお」 リーシャの手から雑巾が奪われようとしている。先ほど箒を奪われたばかりなのに。 「いーーけーーまーーせーーんーーーー!」 ティナは鬼の形相でリーシャの掴む雑巾を引っ張っている。先ほど箒を奪ったばかりなのに。 二人の戦いは朝から幾度となく繰り返されていた。

        ¥100
        • 目覚めたら王妃候補にされてました 第七話

          「な、なんてこった...」 ロイは首がおかしくなるのではないかというくらい、キョロキョロと辺りを見回しながら歩いていた。今はリーシャが休んでいるという部屋に案内されている。 突然の原因不明の火事により、リーシャとアリアは炎の渦に巻き込まれた。治療のために運び込まれたのは、医者ではなく『王室』だった。 「ロイ様、こちらでございます。」 部屋へと着き、案内役がの規則的なリズムでノックする。 「王子、リーシャ様の兄上様をお連れいたしました。」 「入ってくれ」 部屋の中

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        目覚めたら王妃候補にされてました 第一話

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        • 好きじゃなくても恋になる
          1本
        • 目覚めたら王妃候補にされてました
          10本

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          目覚めたら王妃候補にされてました 第六話

          今日は昼間から激しい突風が吹いていた。風が炎の勢いに拍車をかける。家の中にはリーシャとアリアが閉じ込められている。 ルイは目の前の光景に、何度も冷静になるよう自分に言い聞かせる。 「どこか...建物に入れるところは...」 家の間口は炎が激しく崩れ始めており、入り込むのは難しい。ルイは建物の裏側に回り込んだ。 ーーーー 「アリア!」 「おねえちゃん!」 リーシャは激しい炎をかき分け、なんとかアリアの元へと辿り着いていた。リーシャの顔を見て泣きじゃくるアリア。幸い

          目覚めたら王妃候補にされてました 第六話

          目覚めたら王妃候補にされてました 第五話

          夕暮れ時、リーシャとアリアは夕食の支度をしていた。今日は畑で取れた葉物と芋を炒めたもの、根菜のスープ。ご近所さんから頂いたチーズだ。 「ねぇリーシャ姉ちゃん、お父さんとお母さんはいつ帰ってくるの?」 リーシャの両親は家族みんなで育てた野菜、母が作った織物、草籠などを山を二つ越えた港町、モンベルまで売りに行っている。近所の家たちと合同で荷を組み、半年に一度大掛かりな行商をしているのだ。 ひと月ほど前に出発し、まだモンベルの街でやっと露店が始まった頃だろう。まだ両親は帰らな

          目覚めたら王妃候補にされてました 第五話

          目覚めたら王妃候補にされてました 番外編:バレンタインストーリー「はじめてのチョコレート」

          「ちょこれーと?」  「ええ。リーシャ様はご存知ですか?」 ティナと庭園で午後のティータイムを楽しんでいたリーシャ。初めて聞く言葉にきょとんとしていた。 「実は私も、食べたことがないのですが...何やら城下で若い女性たちに流行っているそうでございますよ」 「いったいそれは何なの?」 リーシャ専属の世話役メイド、ティナが困ったように答えた 「口にするものらしいのですが...食べ物なのか薬なのか...申し訳ございません私も詳しくは存じ上げず...」 田舎娘のリーシャ

          ¥200

          目覚めたら王妃候補にされてました 番外編:バレンタインストーリー「はじめてのチョコレート」

          ¥200

          目覚めたら王妃候補にされてました 第四話

          「なにっ?!王子様が?!」 「あぁ、ヘーゼル伯爵が捕まった。村の娘が現場を見ていたという話だ」 「お、俺たちは?!俺たちは見られて無いよな?!」 「おそらく....しかし、その娘、危ないかもしれんな。口封じをしておかないと....」 リーシャの家で皆が楽しく夕食をとっていた夜、とある貴族の屋敷では、男数人が部屋にあつまり、声を落として何やら話を進めていたー・・・ ーーーー 「王子、本日は午前の政務会議の後、ランチとなりますが、そのランチは隣国セルフィート王国の第四

          目覚めたら王妃候補にされてました 第四話

          目覚めたら王妃候補にされてました 番外編①

          「私今からルイを誘惑するわ!興奮して!」 「ブハッ!!!」 今日はとても天気がいい。しばらく雨が続いていたが、今日は青空で鳥も鳴いている。風も心地よく吹いている。 そんな朝。 リーシャの突然の一言に、飲んでいた紅茶をおもいっきり吹き出し慌てるルイ。そこにティナがナプキンを差し出し、紅茶塗れになったテーブルを何食わぬ顔で片付けている。 これは少し未来の 二人が幸せな日々を送っている話。 ※ライト、少々ではありますが、性的描写が含まれます。ご注意ください。

          ¥150

          目覚めたら王妃候補にされてました 番外編①

          ¥150

          目覚めたら王妃候補にされてました 第三話

          「“おねえちゃん“、君の家はこの方角であってる?」 「おっ...!...リーシャよ。ポーラル村のリーシャ。」 「俺はルイ。王都から来た。」 二人は名乗り合い、他愛無い会話を交わした。ルイがリーシャを馬に乗せ、自宅まで送っている最中だ。 「全く、君の勇敢さには脱帽だよ。闇猟りをしているような危ない奴にくってかかるなんて」 「だっ!だって、つ、捕まえなきゃと、おもっ、て...」 「君が捕まりそうだったじゃないか」 呆れ顔でルイが言う。リーシャは言い返したいが事実をい

          目覚めたら王妃候補にされてました 第三話

          目覚めたら王妃候補にされてました 第二話

          「ねぇ、アリア、朝は白パンにする?それともサラダ...」 「・・・」 「アリア〜!アリアってばーーー」 リーシャは朝から困っていた。昨日の一件が原因で、可愛い妹のアリアが口を聞いてくれないのだ。 「アリア、リーシャはアリアを心配していたからこその行動だったんだ。そろそろ許してあげなさい。」 見かねた1番上の兄、ロイが話しかける。それでもアリアは膨れっ面なままだった。 「それにしても、あの噂はやはり本当だったんだね。」 2番目の兄、ライルが口を開く。 「村の近く

          目覚めたら王妃候補にされてました 第二話