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追記

2023年12月初

この三年半のことを思い出しながら書いていた
先の「過去note一覧」
https://note.com/hinagiku_dress/n/nc001ff36c165
の中に、消し去った箇所がありました。

(中略.. アーカイブしました。)

(中略.. アーカイブしました。)

2023年12月末

コロナで延びてしまわれた、2020年以前にお受けしたお式たちが
ようやく今春に無事すべて終えられて、
2021年に亡くなったマネージャーが生前に手がけたドレスたちの役目も
先月、秋になってようやく終わった時、このnoteを書き始めました。

今秋のお式たちのドレスは、初めてマネージャーが関わらないでつくったもので、彼女が亡くなる直前に言い遺した「次」をやり遂げられたように思えました。
「何も問題ない。次に行こう 」
一作品毎に数千回も聞いてきた言葉です。


2024年1月10日

2020年に自分に起こったことが原因で、マネージャーを死なせたと思ってきました。このお正月、正確には今日、4年近く続いた問題が解決したように思えたことで、アーカイブしてたこの頁を公開設定に戻そうと思いました。

追記

このブーケは「豊饒の海」をテーマに、ライラックと薔薇と菊とクリスマスローズで、日本の四季を表現したものでした。

花嫁は奈良の方で、子どもの頃いつも秋篠寺の伎芸天を観て育たれて
その美しさをよくお話下さいました。
それでおつくりしたブーケの
大輪の洋菊の花の色は朝日と夕焼けで「天人五衰」と「暁の寺」、
薔薇の花は「春の雪」、ニ種類の緑のクリスマスローズは「奔馬」
「豊饒の海」の小説としての構成もそうですが、
四季の円環と仏教の輪廻ということを表したお花でした。
日本とタイとでドレスをつくってきましたから、常に日本文化とタイの仏教ということと対峙することになりました。

「指輪はいつか又、緑いろの星のように、夜空のどこかに現れるだろう」


2024年1月31日
三年目の命日の1/13と、最後のドレスが届いた1/30を昨日に終えて

そのご衣装のために色のマリシルクを初めて織った、翡翠エメラルド色のです けいこさんと、ネット上で再会したのはコロナ渦の2021年の春だったと思います。4月だったかな..あの1月から三ヶ月くらいが経っていました。

(中略..  けいこさんが「いつか新しいかたちでまたこうして現れてほしいな」
 と言って下さったので  その時が来るまでこちらもアーカイブです。)

事件の中でマリさんが亡くなり、元の自分に戻るのは無理かもしれないと
(家族が事故を目の当たりにし当時そう言っていました)思っていた時間に、
「現在もお式の時の梅の花が心に咲いてます」と声をかけていただきました。
みどり色のシルクでマリさんとご衣装をおつくりしたかつての花嫁さまがあのまだ渦中の時に、2020年の間のマリさんと同じように、何かおかしいときっと思われもしたのかもしれませんが 気持ちを寄せてこうも言って下さいました。「マリさんの翡翠色のシルクのことも一生忘れません」

豊饒の海の緑いろの星の一文が、2020年中からずっと気になってよく書いてたのですが 最近梅の花が咲きはじめて、心当たりがあったのかもしれないと思いました。心あたりって..夜空に光る星や闇に咲く花のようなことですが、マリさんとの仕事にです。仏教徒の彼女が信仰してた観音様にかもしれません。けいこさんのお式の時に家族が言ったマリさんとけいこさんのことも、この四年間を冷静に思い返せるようになって、不思議だと思いました。

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