私がほしかったもの

かつて私は筆を折った。

数年の時を経て、その悔しさを埋めるように、今再び筆をとっている。

再開するにあたって立ちはだかった壁は、技術的なこともさることながら、一度折れた、気持ちの面の方が大きかった。

もう一度、やり直せたらよいのに。

そんな思いすらする。

だけど。

あの頃、本当に私が欲しかったのは、自分の好きなことを大切にしていいという肯定、信じる道を貫くことを肯定する気持ちだったんだと思う。

もう一度、私が私を信じられるように。

私が私を、肯定してあげられるように。

そんな思いと格闘しながら日々向き合っている。

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