白紙じゃなくなった。



最近10年後も安定する道を選んでほしいと先生から話をされた。
10年後なんてそもそも生きているのかも分からないのに、そんな先のことを考えても仕方ないと前までの私は思っていた。
今は、アイドルという楽しみが1週間1ヶ月と生きる意味をくれている。
だから、10年後もそうありたいと願わずにはいられない。
アイドル人生には寿命があること、推しはいつまでも目の前にいてくれないこと、全部全部知っている。
それでも、私はやっと見つけた居場所で安定なんて1ミリもなくても永遠がないことをわかりながらも永遠を信じたい。

中学生のときは進路調査票に何もかけなかった。
皆がすぐに記入欄を埋めて帰るなか、私は放課後まで残って結局白紙のままだった。
アイドルになりたいって誰にも言えずに、皆が選ぶ道を私も選んだ。後悔はないけれど心残りはある。
高校3年生になった私は進路調査票をなんの迷いもなく埋めることができる。
中学生のときの自分が笑えるくらいアイドルしたい。



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