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あなたは何処

起きているときに夢を見て
そうありたいと強く願った
呪いは 長く続いて
花束と ドレスと 打掛だけがゴール

道端で 生えてきた雑草
アスファルトの隅に咲いた たんぽぽ
無視して いつも歩いていた
たぶん 記憶が足りない理由

筋肉が無いのに 走り始めたり
やりたいことがわからずに 起きたり
自分で なにも決められなかったから
知らなかった ことに 気づいた

スーパーの入り口の3本入りガーベラ
最近 2本に減ってしまった
花を買うようになったころには
人生の だいたい62.5%を終えていた

雑然とした小さな部屋で
ひっそりと短い時間を過ごす
他の誰にも見てもらえない花は
どうして花束になれなかったのだろう

花束にしてくれる あなた は
何処に いたというのだろう
咲き方すら まだ 知らないで
咲けないままの終わりが 迫っている

あなたは何処にいますか

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有島緋ナとして、初めて有料で公開した詩のマガジンです。 作者である私がラジオ配信で朗読したものございますので、あらかじめご了承くださいませ…

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