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今日の青空は とても高い 依存する音楽を聴きながら 温めたミルクに 蜂蜜を入れ 誰かの思い出を想像する 言葉が描く物語は 読み手ごとの映像を作る もし 観ることができたら どれほど多様な世界
一週間前に乗ったエレベータ 今日は見送って 街を歩く 舶来品の菓子を買い 小分け用の袋がみつからない 窓から離れた複数人席 あと15分で 残りが埋まる 長い時間を 遠くで過ごし また逢える 見送った笑顔 一週間後に上るエレベータ その日を夢見て キーを叩く 大きめのアイスコーヒー 氷が溶けて 水っぽい残量 壁際のシートがある4人席 あと10分で 想いの洪水 長い時間を 誰かと暮らし 今夜 ようやくテーブルを囲む 肝心の君は ここにはいない 現の記憶に 君はいないと
誰にも会えない日々は続く 友達が多いわけじゃない ただ ひとこと話すだけで いいとか 寂しすぎる時代へ 別の世界に ずっといるから たまに下りてきてくれるから 誰かの後ろで眺めていれば それで良かった 少し前までは 初めて 手を繋ぎたいと思った どうしてか わからないの 何を望んでいるのかも 何かを望んでいいのかも 元気な声が聞こえれば 業務用でも笑顔を見られたら イヤホン越し 画面越し それで良かった はずなのに 初めて どうか会いたいと願った 叶わないことを 忘れ
シャッフルで聴いている 忘れていた気持ちが甦る 数日前のとは違う 埋まる席 高揚した眼差し 「ずっと当たり前」がなくなり 急に 何年も前を思い出した あのときのキラキラした照明 3日前は 少しくもって見えた
段ボール箱の底に染みができていた 熟した実が 重さに潰れて 濡れた他の袋 包装紙を みんな 丁寧に取り除いた 珍しくないことで 中身の別の1つを頼んだのは自分で 他の人へ送るものとは違い ネジが外れることは 昔から変わらず もう 止めようと何度も思う 届いた中身を全部捨てたいこともある 他に 何かやることのある人たちなら 自分が無理しなくても済むのに ステレオタイプは ただの例 演じていても におわせない 名優たちが助長して 明日からも まだまだ続く 明日は 少し忘れ