当事者として〜養子縁組について思う事〜

私は今の報道により統一教会での養子縁組が正しく理解されず、偏った憶測や解釈で非難されている事に傷付き、思い悩んできました。
養子縁組の経緯は、それを決断し実際に子供を産み、育ててきた当事者である、養子元の家庭と養子先の家庭の親達にまず話を聞くべきだと思います。

それをせずにメディアで、教会に恨みを持った人の憶測から「人身売買」という根も葉もない言葉だけ先行して、統一教会の養子縁組に対して世間の人達に誤解を生み、多くの誹謗中傷がされています。
それを見た養子当事者達はどう思うでしょうか?自分の親が、自分の存在がそんな下劣な言葉で公共の電波で表現されているのを見聞きしたら。傷付かないでしょうか。

そして、そのどれも養子家庭の背景の話を当事者(親達)から詳しく聞いた物はなく、教本を元に勝手に解釈して、批判的な人の言う憶測のみを元にしています。

養子当事者で悩んでる方の話も幾つかのメディアで目にしましが、それは養子本人が実父母や養父母と十分な対話ができていない為に生まれている苦悩や困惑のように、当事者としては思います。

勿論「自身が養子だ」という事実を知れば初めは誰もが動揺もするし、少なからずショックはあります。親の説明や本人の理解、家族間の関係性によっても、その思いの行先は変わってくると思います。
その子供の心を救うには、まずは養父母との対話、できるなら実父母からも話を聞ければいいと思います。

私は何十年間も(養)父母や実父母から、その話を聞いてきていますが、当時の詳しい経緯や詳細、お互いの家庭の父母が何十年も知らない所で連絡を取り続けていた事(その内容)、その時の両方の家庭の親達の思いなど、多くの事実を36年間掛けて聞いてきて、今も聞き続けています。

それだけ一言では表せない、両家庭の苦悩や葛藤や愛や信頼関係、そして信仰があったからこその縁組なんです。
そしてその事実に私は感謝しかありません。

実例として私自身の話も詳しく発信していきたいのですが、私だけの問題ではないので軽々しくはできないので、少しずつしていこうと思います。

ただ私が伝えたいのは、教義を成す為の親のエゴの養子縁組ではないという事です。
もしその前提なら私は教会を10年以上前に離れているので、その時点で親子関係破綻してますよね?そんな条件付きの親子関係続く訳がありません。(勿論どんな親でも子に対し願いや希望を持つのは当然なので、それは否定しません)

命懸けで産んだ愛する子供を養子に出す親の決意、そしてその思いを知った上で授かる家庭の決意。それは今メディアやこの問題を批判している人達が発するような軽々しい言葉では全く表現できません。

子供を望みながらも、子供ができず、やっと授かったと思った待望の命を突然失ってしまうという様な経験をした親は、死を考える位絶望し、苦しみます。これは経験した人しか分からないとは思います。
そんな家庭を間近でみていた、強い信頼関係を持った兄弟姉妹家庭(統一教会では信者同士を兄弟姉妹と表現し、実際にその様な関係を築いて支え合っています)が声をかけてくれる事で、信者同士での養子縁組が結ばれるのです。

私のこの文だけでは表現しきれないですが、この問題を検証する時はどうか慎重に、両家庭の話や経緯をしっかり聞いてほしいです。そしてとても繊細な問題だと知ってほしいです。軽々しい言葉で誤った表現をすると、何百という当事者家庭の人達が傷付くという事を、公に声を発信するメディア、発信する人、国政に関わる人達は知って、そこに責任を持ってほしいです。

少しでも誤った報道や認識が正されていく事を願いながら、微力ながら自分のできることをしていこうと思います。

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