もしも銃乱射事件に遭ったら

どうしたらいいか、わかりません。伏せるのか、逃げるのか、はたまたそこでフリーズするのか。
でも、地震がきたらどうしたらいいかなら、わかります。丈夫な机の下に隠れるとか、不安定なものの近くには行かない、とか。

地域ごとに起こり得る「危ないこと」は限られてきます。今のところ、日本では銃で撃たれて死ぬより、地震にあって死ぬ確率の方が圧倒的に高いわけですから、地震の時にどう身を守るのかを学んだ方がいいわけです。じゃあ、一時的にそこに滞在している人は?

私は留学中、幸運なことに「使われている銃」を見ることはありませんでした。渡米中も大きい銃乱射事件が2〜3あったので、本当に幸運なことだと思います。だけどもし、もし遭遇してしまったら?私は対処の仕方を知りません。
ある日授業で先生が「この教室は内側から鍵がかからないのね。危ないわね」と言いました。そうなんだ、銃を持った人がきたら鍵をかけるんだ。
考えたらわかる当たり前のことですが、そういう教育や訓練を受けたわけではないので、きっととっさに鍵をかけるように足は動きません。

一度だけ、地震の避難訓練に遭遇したこともありました。その時、みんなで駐車場に避難したのですが、やることがないのでみんなで遊び始めたのです。
私は本当に怖かった。北米大陸とはいえ、太平洋沿岸。歴史の中に地震がゼロの場所ではありません。訓練で守れる命があります。だからふざけていたということが怖かったです。

アメリカ人が銃乱射の対策を知っていて、日本人は知らない。
日本人は地震の時の対応を知っていて、アメリカ人は知らない。

仕方のないことです。だって地震ないんだし、アメリカ。銃少ないんだし、日本。それぞれの国に、それぞれのエマージェンシー。それぞれの対応。

アメリカで通っていた大学に「銃乱射事件を起こす」という落書きが見つかった昨日。日本では大きな地震が続く最近。守れる命を守るためには、その国のエマージェンシーを知る必要があります。

どこか知らない国に行くなら「こんな危険がある」だけではなく、じゃあ、どうしたらいいのか、ということまで調べる必要があるなと思いました。

いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。