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レイトショーのすすめ

特にやることもなく、暇を持て余す休日。
「そうだ、映画館に行こう!」と突如思い立つことが、月に1度くらいのペースで訪れる。

思い立つのはいつも夕方。

今日の夕飯どうしようかな〜、と
レシピを考えるために冷蔵庫を覗いている何気ない時間なんかに、それは急にくる。

せっかくの休日なのに何もしてないな…?
私、このまま月曜日を迎えて良いんだろうか?


誰かから責められているわけでもなしに、
何かしなくてはいけないような
そんな焦燥感に駆られている。

有意義な休日を過ごしたという、実感が欲しくてたまらなくなる。


自分でもこの気持ちがどこから湧き上がってくるのかなんてサッパリわからないんだけど、
こんな考えが出てきた暁には、
スーパーへ向けるはずだった足は、もうそのまま映画館へとまっすぐに向かっているのだ。

【どうにかして、休日を有意義だったことにしなくちゃいけない!】
私の脳内は、もうコレ一色に染まっている



そして突然のヒラメキなものだから
何を見るかなんて、微塵も決めてない。

だから、着いた先の映画館で、
「今って何がやってるんだろう?」と掲示板に表示されている映画の題名を見上げて、

特に知っている作品がない日は、直感で題名から決めてしまうことが多い。


題名の響きだけで決めるのは正直、
中々に危険な行為だと自分でも思うのだが

前に一度、事前に調べた先でうっかりと盛大なネタバレを踏んだことがあったので、
それに懲りて以来、私はピピッと来たものを直感に任せて見ることにしているのだ。

もちろん、その直感が、全くもって
てんでダメな日もある。


何も知らずに選んだものが、おどろおどろしい音と映像で始まり、めちゃくちゃなスプラッタホラー映画だった時には、
「ひーーやっちゃったーー」と最後まで半目で映画を鑑賞した。

終わった後もブルブル震えながら暗い夜道を
ビビり散らしながら、帰るハメになった。
これはいわば、前情報無しのワクワクと引き換えの諸刃の剣なのだ。

ただ、そんなことがあっても、それでも!
ネタバレよりはマシだァ!!!と思っているので、今日までこの作品の選び方は変わることがないままでいる。




そんな私の気分的な映画鑑賞が続いている理由に、レイトショーが欠かせない。

レイトショーって私は少し前まで全然使わないし聞いたこともなかったんだけど、割と有名なのかな?

上映開始時刻が、20時以降を指す遅い時間の映画のことで、TOHOシネマズなら鑑賞料金は1500円になる。

通常料金が2000円なので、つまり500円も
お得に映画が見られることになるのだ。
(めっちゃTOHOシネマズの回し者みたいだ笑)


何よりも気に入っている点は、この時刻に映画を見る人は中々居ないため、席がガラガラで、好きな席で静かに映画を見られるというところ。

土日の昼間に行った場合を想像してほしい…

小さい子がいて落ち着きがなかったり、
グループで来た人たちが騒いでいたり、
隣の席の人の激しい貧乏ゆすりで集中出来なかったり、
後ろの席の人にやたらと椅子を蹴られたり。


こういう小さなストレスが全くない!

何かと散々な目にあってきた私にとって、ストレスなく素晴らしい空間で、加えて安く映画が見られるというのならば、これはもうレイトショーに行くしかないのだ。


というわけで、皆さん、
レイトショーとってもおすすめです。

終わった後の、人気のない静かな夜道を
鑑賞した映画を思い出しながら帰るのも
結構良いものです。

映画の内容は調べなくても、終電の時間にだけはお気をつけて。
普通に終電ない時刻とかにも、終演時間を組まれてたりします。罠です。

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