春フェス全線神戸に到来!
先日、神戸のフルーツフラワーパークで開催されたKOBE SONO SONO’24 に友達と行ってきました。前回に引き続き、フェス記録です。
今年最初の音楽フェス。なにより実感したのは、やっぱり春フェスって最強だということ。気候が爽やかで、アーティストも口を揃えて「良い天気だ〜」「ライブ日和だ〜」と言っていて、そこには幸せしか生まれていなかった。
もちろん夏がフェス本番の季節ではあるんだけど、ここ数年夏フェスに行くのは少し遠慮している。
なんせ最近の夏フェスは、そろそろ死人が出るんじゃないかと思うほど暑い。ジリジリと殺気を放つ太陽、それに焼かれる灼熱のコンクリート、その間には熱気を帯びたバンド好きとアーティスト…考えただけで熱中症になりそうだ。全部のフェスを春と秋に移動させられたら良いのにね。
こんなわがままは置いておいて、今回のフェスの個人的ニュースとして、とうとうビールを飲みながらのライブ鑑賞が合法になりました!会場に着くと早速レジャーシートを敷いて、クラフトビールを飲みながらグソクムズのライブを見た。20歳っていいものだな。
そしてなんといってもこのフェスの出演アーティストは、私が最近気になっているアーティストの目白押しだった。会場にいる人たちは年齢層は様々だけどみんな落ち着いた雰囲気で、これぞ今の私が求めるフェスだ!
Laula day romance
一つ目のお目当ては、ローラズ。
Spotifyで流れてきたこの曲に心を惹かれてから、よく聴くようになった。
以前からライブに行きたいと思っていたものの、大阪に住んでいるのに東京のワンマンのチケットを申し込んでしまい(バカ!)、ライブを見るのは今回が初めてだ。
一曲目の「happy end」が始まりボーカルの花月ちゃんが声を出した瞬間に、会場の空気がローラズの音楽に満たされた。落ち着きと安定感がありながらも、どこまでも透き通る春風のような声。エモーショナルな曲からポップな曲まで、表情の豊かな演奏でローラズ色に染めていく。
ボーカルの花月ちゃんはちょっと気怠そうな雰囲気を持っていて、こういう子をアンニュイな美人って表現するんだろうなと思った。
最後はポップチューンの人気曲「sad number」で、友達と大盛り上がり。最高の締めくくりだった。
Homecomings
続くステージは、Homecomnigs。こちらもローラズと同じ時期に聴き始めたバンド。藤原さくら待ちのおじさまに場所を譲ってもらい、なんと最前列の真ん中で見ることができた。
一曲目は私が1番聴きたかった「US」。
この曲はラスサビの前に台詞が入るという斬新な構成になっていて、私はこの歌詞がとても気に入ってる。
そしてこの後のラスサビがとてもいい。一列目の真ん中で見ていたこともあって、なんというか音楽の風を感じた。物理的ではない風。とにかく幸せだったな。
MVもセサミのようなキャラクターが出ていてとても可愛いし、一言では語れない魅力がつまっているので見てみてね。たぶん私は100回くらい見た。
優しい歌声と演奏が心地よく響く中、私はボーカルの畳野彩加ちゃんに終始見惚れていた。彼女は少し中性的な顔立ちで、クールビューティーという雰囲気を持っている。そして私はクールビューティーのかけらもない女なので、ああいう女の子によく憧れてしまう。爽やかな表情の裏にどんな感情が秘められているのか気になって、目が離せなくなるんだよね。憧れすぎてまんまとお揃いのグッズTシャツまで買ってしまった。今度のサークルのライブで着ようかしら。
ちなみにローラズとホムカミはとても仲がいいみたい。そう言われてみると、バンド編成や雰囲気も、音楽の系統も近い気がする。どちらのバンドも歌と演奏が完成されすぎていて、使い古された表現だけど口から音源以上だった。どちらのバンドもどんどん大きくなっていきそうで楽しみだな。
少し前にホムカミのドラムが抜けてしまったので、今回はローラズのドラム磯本さんがサポートに入っていた。ライブ後にはローラズとホムカミみんなで遊園地のバイキングに乗りに行ったらしい(かわいい)。
Bialystocks
夕方、日が暮れていく時間のステージに登場したのは私が3年ほど前から好きなバンド。
この日のライブを一言で表すと、すごいものを見た。誇張なしで近年稀に見るいいライブで、早くも私の中では伝説になっている。圧倒的な音楽の力を見せつけられてしまった。
一曲目は「幸せの回り道」。曲が始まってまず驚いたのは、ボーカル甫木元空さんが纏っている空気の変化だった。私が彼を見た記憶で記憶で一番新しかったのは、1年ほど前のライブ。その時の彼は、猫背気味な姿勢と思慮深そうな表情で、いかにも内気な芸術家という空気を纏っていた。
だけどこの日は、ストレートに言ってしまうと色っぽさが全く違った。髭が伸びたとか痩せたとかの要因もあるかもしれない。だけどたぶん、あれは内面から出てくる色っぽさだ。物腰柔らかい話し方は変わらずだったのだけど、自信や慣れはこんなにも人を魅力的にするものなのかという衝撃を受けた。
もちろん私が見ているのは表面的な変化でしかないのだろうけれど、この日の彼は歌い方から佇まいまで、紛れもなく一流ミュージシャンそのものだった。
そしてもちろん、歌も演奏も進化していて、このバンドはやはりライブで本領を発揮するのだと思い知らされた。ビアリの曲はキーボードの菊池さんがジャズ出身の人なのもあるのか、素人耳で聞いていても明らかに演奏が難しいだろうと思う曲が多い。だからこそ、ライブでの音作りと演奏の上手さが際立つ。普通ではないフレーズや音を、ライブで再現、いや再現以上まで持ってくる技量に毎回驚かされるのだ。原曲よりもライブの演奏が格段に良いと感じるバンドって、実のところ稀だったりする。久しぶりに、一曲一曲に心を揺り動かされるライブを見た。
最後の曲は「Nevermore」。 私はSpotifyでこの曲に出会ったのをきっかけにビアリを聴き始めた。何度聴いても、この曲の持つエネルギーは凄まじい。会場全体が息を呑むのがわかるほど、皆がライブに集中していた。
最後に疾走感のあるラスサビを歌いあげ、ステージを去った2人とサポートメンバー。あまりにもあっという間にステージが終わった感覚で、しばらく唖然としていた。私の目が間違っていなければ、圧倒的なスター性を見てしまった。
ライブ後にステージに出てきたFM802のDJ土井こまきちゃん曰く、ステージ裏にもビアリのライブを見て泣いている人がいたらしい。それぞれがこの曲のパワーを受け取っていたのだろうな。
ボーカル甫木元さんは元々映画監督としても活動していて、MVを見ればその才能がよくわかる。やっぱり芸術家サラブレッドには勝てないな。まだまだ計り知れないものがあるバンドなので、今後の音楽活動にも期待したい。彼らの音楽は彼らをどこまで導いていくのだろうか。
KIRINJI
言わずもがなこの日のラスボス。
KIRINJIは高校生の時からよく聴いていたけれど、ライブを見たのは初めてだった。大好きな「killer tune kills me」と新曲の「Runner’s High」が聴けたのが嬉しかった。なんておしゃれで魅力的なんだ…。
まだまだ知らないことだらけなので、もっと色々な曲を聴いていきたい。これからもまだまだ若手に負けない大御所でいてほしいな。
振り返り
去年から始まったばかりのsonosono。
ステージの長さが短めなのもあるかもしれないけれど、長いMCはせずに音楽と向き合っているアーティストが多い気がした。それもこのフェスらしさなのかもしれない。そして、昨年度から引き続きアーティストのチョイスがとてもいい!来年も行けたらいいな。
そしてこのセトリ通りの公式プレイリスト。各アーティストのライブを順番に振り返ることができて最高だった!ぜひ聴いてみてください。
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