ひもろぎの里訪問③ 山の神祭り準備

今回は12/10に催される山の神祭りのお手伝いに行ってきました。

しかしながら、9日に帰ることになってしまいました。

前日の9日にひもろぎの里へ伺いまして、そのまま管理棟に泊まらせていただいて、12/11の伊勢神宮の案内(伊勢神宮の広報の方による案内)までお手伝いさせていただく予定だったのですが、体調が悪くなって作業の途中に帰りました。

なので、ほんの少しお手伝いさせていただいただけのですが、今回も守り人の奥山さんにお世話になりまして色々なことを教えていただいたので少し紹介しようと思います。

初めて訪問した際に紹介していただいた、湧き水。
湧き水の「もと」まで案内していただきました。聖水が絶え間なく流れる塩ビ管に沿って山を登っていきます。

キャンプ場近くにある水汲み場所。
水質検査も問題なかったとのこと。念のため基本は煮沸して飲みます。

山道を進んでいくと、山には猪が生活している跡がたくさん。
奥山さんはなんと元猟師だったそうで、いろいろなことを教えてくださいました。

黒い塩ビ管に泥がついているのが分かりますか?
これは猪が通った後、木とシダの葉の間の幅20㎝程の隙間これは獣道なんだそうです。

都会暮らしの僕にとっては新鮮。思えば猪には人生で出会ったことがありません。猪の捕獲・屠殺の動画を見たことがある程度。リアルな猪はどんな目をしているのでしょうか。

これは何かわかりますか?
猪のヌタ場(お風呂場のようなもの)です。
ここに猪は巨大な体躯をこすりつけるのです。
このように泥が濁っていれば、猪が近い時間に泥浴びをした証拠。
猟師は泥が濁っているかどうかで、猪の行動を理解し追跡します。
逃れようのないロマンがあります。
ヌタ場の傍に大きな猪の足跡!
15㎝強はありました。猪の二本の爪がしっかりと分かります。
撮り方が下手で申し訳ないです。

奥山さんは猟犬を20~30匹連れて猟をしていたそうです。
20匹は山で動いて、残りの10匹は休むというインタバールで猟犬は動いていたそう。猟犬が猪を追い込み、ちょうど獣道の死角になるところで待ち伏せをして、至近距離で撃つ。そういうことをしていたそうです。

奥山さんが話す狩猟はリアルで、興奮が混じっていました。
僕にはできる気がしません。やりたくないです。そうしていると、湧き水のもとに到着しました。

こちらのタンクに水をためて塩ビ管から水を送っています。
見せていただいたときは、雨が降っていない影響から水量が少なくなっています。
沢が流れているわけではなく、岩から染み出ているようなみずでした。
稚拙な表現ですが、本当に山からの水です。
圧力がかかる箇所のつなぎ目には、補強がなされています。

塩ビ管が斜面に上るように設置されていたので、なんとなしに疑問に思って、質問してしまいました。しかしよく考えてみたらサイフォンの原理でした。都会で育つのは怖いです。

山の中で見る太陽は木々にさえぎられて小さいですが、木が遮った光と木々に映る影はとてもやさしかったです。とても美しい場所でした。


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