239魔

以前、早口の歌を練習していた時に思ったのです。
水音も、葉っぱの音も、聞き取れないだけで何かを言っているのかもしれないと。

もう一つ、早口の練習で得たことは、言うテンションによっては「喋れている」ことでした。言葉として聞き取れなくても、「言う気持ち」ではおれて口の奥の方が喋っている。
そうした音を利用したいと思いました。

取り返しのつかないことが起こった時に、言葉はどう出てくるか。
まずは沈黙です。言葉の意味とは何なんだろうか。その言葉で、何も変わらない。

出てくるまでに時間がかかり、その後、発言しやすくなった似た言葉が出てくる。ユーモアとユーモアを否定する絶対的なもの。

出てくるまでに、言えない体の中で、言葉になる前のどんなものが渦巻いているだろうか。

○239の長台詞を、意味で三分割
1:
あれ?あ、駄目なのかな。と。
日常のつもりで呼びかける場合と、あれ?と言っているが、初めの声が出るまでに把握している場合がありそう。
2:
何がダメだったんだろう。(今までの生活で)なぜこの彼が死んだんだろう。
3:
懺悔します。

○時間の進行
ラジオベースに、2分半につめた。
距離も、時間も、操作する。

台本の文章は多い。
集められた文字。凝縮されている。

○閑話休題
去年はみおちゃんがイグレーヌで、他共演者の重ね語(その仕方も)を取り込んで239が言われた。
複数の音が記憶として一人の人間の体の中に、あって、出てきてしまっている。

今回はどうするだろうか?複数人の翻訳を?とも思ったが、翻訳は基本読みの世界で難しい。時間の記憶がバーっとなる感じ、ではなく、他人がその時々で出現するみためになると思う。複数翻訳やるとしたら。
それが重ね語、の記憶なら(記憶として取り込んでいるからか?)あ…できるのか…。
うーん、それは出現させたい世界なのか?と問いながらしないと、技能習得時間もあり難しい。


人の真似は難しい。めちゃくちゃ、どんな世界にいたのか。
前田のif。

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