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メモランダム

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ほぼ思いつきの詩を書いてます。 たいして意味はありません(笑)
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2014年12月の記事一覧

ここで

空を見上げればほら
頼りなく月が苦笑いでこっちを見てる
今日もなんだかんだで過ぎてしまった
時の欠片を拾い集めて
ポケットにしまって持ち帰る

捨ててしまえれば楽なのに
諦めてしまえば楽なのに
僕らはどこかで自分を責めながら
誰かを責めて逃げてる

ありきたりな言葉で誤魔化したり
寂しさを投げ出したり
悲しいのに泣けなかったり
大人になろうとして失敗したり
登れなくてもいいんだ
まだ始まったばかり

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エチュード

少しぐらい痛みが伴った方がいい
この胸に突き刺さったものは
次の瞬間には僕の進むべき道標になる

この手に渡ってくる温もりを
当たり前のように思っていたんだ
君に出会うまでは
自分一人で生きてきたような顔して
街中でふと写る自分の姿が
違う誰かに見えたりした

二人には別の幸せがある
君はさよならにそう添えた
あのときの僕は君の優しさにさえ気付けずに

僕が僕になるために
必要な時間と人たち
歩き

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花束

僕はしらずしらずの内に
要らないものを抱えすぎて
本当に必要なものをポロポロと落としてしまう
君がくれた大切な言葉も見逃して
今となってはもう手の届く距離でもない

いつも当たり前にあったものこそ
幸せを作り上げてくれるのに
僕はいつも遠くを見すぎて分からなくなってしまうんだ
自分が欲しいものさえも

風が通り抜けてく度に
雪が降り積もる度に
枯れ葉が舞い散る度に
寂しさが増すばかりなのに

君が

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