見出し画像

【障がい者支援者】によくある課題

「障がい者のきょうだいとして」思うところを記事にしています。
賛否両論あるでしょうけれど、今回は、

============================
「障がい者支援者」によくある課題
==========================

について、書いてみたいと思います。

障がい者支援団体って、けっこう、たくさんあります。我が家も恩恵を受けた、有難い支援活動もありますが、総じて、よくわかっていないです。私の場合は。この分野のプレイヤーにどんな団体があるのか、業界全体図について、私はかなり無知な方です。

なぜか?私は、障がい者がきょうだいにいたからこそ、「<障がい者の支援>に関わることは、簡単にはできない」って長いこと思っていたので、無知なんです。

だって、自分の成長過程で、周りのお友達とは、明らかに様子の違う、とんでもなく深刻な問題が起きている。っていうことに10代で気づいていて。そんな自分の家族ですら、目を向けられない、現実から逸らしたくなるような事件や出来事はたくさん起こるのに、どうして、赤の他人の障がい者まで、抱えられるだろうか、と本当に思っていました。自分たちの家族のことだけで一杯一杯ですし、要は、「障がい者をどう社会的にサポートするか」なんて、大きな視点をもつには、あまりにも当事者すぎたんです。

当事者にとっては、思い出したくない記憶なんです。家族に障がい者がいたことで現実で体験した不都合を、もう、思い出から抹消したい、語りたくない、とにかく掘り起こさないでくれ、触れないでくれ、っていう想いが強すぎて。

今、こうして文章にしている、というのは、私はもう消化されたところにいるので書けるのです。書けませんでしたよ、これまでは。

なので、どうも、きょうだいとか家族に大病した人がいたり障がい者がいた場合、職業として「障がい者支援」を選んでいる人が多かったりするようなんですが、そのことに結構、びっくりしました。

当事者だからこそ、その課題を解決したい、という動機は当然ですし、何かしら人生できっかけがないと、そういった社会福祉分野を仕事先として選ばないと思うので、そうなんだろうと思います。

きょうだいかどうかは別としても障がい者が身近にいて、だからこそ「支援」したいんだ、と思っているなんて、素晴らしい動機だし、素敵なこと。説得力もあるしね。

なんですが、でも、問題は、まさにここにあるな、って思うことがあってですね。つまり、当事者が障がい者支援している、っていうところに問題がある場合があるんですね。

「障がい者支援者」、つまり、「障がい者を支援する団体」に所属している人たちが、どういう属性の人なのか、ということなんですが、

家族が障がい者、とか、その他の身近な人が障がい者

という場合に、その人のその仕事に従事する原動力が、
以下の2点の場合があります。

1)自分の家族(障がい者)を十分に助けられていないという罪悪感
2)障がい者へ理解のない社会や人への怒り

これがダメだ、と言っているんじゃないんですが、これらが原動力になっている人が、障がい者支援をしている場合、何が問題かって、本人がやがて病んでしまうよってことと、周りからのサポートを得られにくくなるよっていうことが問題なのです。

1)のケースは、罪悪感を拭う為に従事しているから、やってもやっても満足感がないんです。それに、仕事がうまく回らないものならば、どんどん自分を責めてしまう。

「こんなに私頑張っているのに」
ってなる。人生全部がそんな風になる。

だからね、障がい者支援者側の人が、つまり、本来は、「支援する側」の立場なんだけど、生きるのがとーーっても苦しそうなわけ。辛そうなわけ。しんどそうなわけ。

障がい者支援者全員が、って言っているんじゃないですよ。その人の原動力が「罪悪感」の場合、っていうことですよ。

それが原動力だと、本当に苦しくなる。でも、往往にして、本人には、その自覚がない場合もある。

画像1

続いて、2)のケースはですね、怒りがあることがダメなわけじゃなく、「社会を変えよう!社会がおかしい!」っていう「社会」に矛先があって、解決策を考えようとするのはいいのですが、ややもすると、「そういう社会問題に気づかない人はおかしい」「わかってくれない人がおかしい」という、社会問題に対して無知な人の批判になってしまっているような場合の怒りが問題なのです。

「もっと考えなさいよ!」「なんでこの問題について知らないのよ!」

的な感じですね。こういうオーラを全面に出してしまっている人。

極端な例ですが、「野球」というスポーツを知らない国の人たちがいたとして、その人たちに、「なんで野球を知らないのよ!もっと考えなさいよ!」って言ったって、知らないもんは知らないんだからどうしようもないわけですよ。

「正義」を振り回して、結果、誰もついていけない、近寄れない、となってしまう。

周りを疲れさせてしまうんです。こんな人の周りで働く人は大変だろうなともいます。

ちょっと長くなったので、今回はここまで。
次回で、では、どうしたら?を書きたいと思います。

※ちなみに、あくまで、私の観点で描いておりますので全てがそう、というつもりはございません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?