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乳がん日誌2<精密検査のあれこれ>

~MRI検査~

初診の翌日、生検前に必要なMRI検査のため再び病院へ。車で2時間かけて向かう。石灰化の部分が乳頭の後ろにあり、エコーでははっきり見えないということもあり、位置の確認や他の部位に石灰化が存在しないか見るためだとのこと。
上半身を検査着に着替え、造影剤を入れるためのルートとなるチューブをぐさりと刺される。
注射は嫌いじゃない。しかも看護師さんがすごく上手。痛くない。
以前、胃痛がひどく・胃にポリープもありでMRI検査したことがあったため、これに関しては臆することなく、むしろ「経験者ですけど、なにか?」ぐらいのドヤり具合で終了。
あの閉鎖空間で謎の音が鳴り響く中、30分はきついな~と思っていたが、年を取るというのは良いこともあるようで、じっと待つことが難しくなくなっていた。
しかも、数十秒~数分ごとに変わる音に「宇宙人来たな」とか「おっ、悪魔登場」とか突っ込む余裕もあった。

~マンモトーム生検~

MRIから1週間、いよいよ生検である。
以前生検した妹から「バチンってなって痛いよ~」などとふざけて脅しをかけられていた。
しかし、今回私が受けるのは「マンモトーム生検」。少し通常の生検とは勝手が違う。
前出の通り、石灰化している部分が乳頭の裏側にあるため、エコーで確認しながらの採取ができない。
そのため、マンモグラフィーで撮影しながら採取する手法だ。
採取は局部麻酔をし、座った状態で行う。

私は内臓の痛みには弱いが肉体に対する痛みはちょっと強いほうだと自負している。
なにより局部麻酔をするので痛みはない。
マンモグラフィーでの撮影のため乳房をぎゅーっとされたときにはいつも通りの痛さだったが、その後、麻酔を打たれ感覚がなくなる。
いける!と思って臨んだが、採取後半でそれが襲ってきた。「血管迷走神経反射」だ。
あれ?ちょっと動悸がする?と思ったが最後、どんどん呼吸が短くなり完全な貧血状態に陥った。
その場にいたベテラン看護師さんがすぐに気づき声をかけてくれたが、かなり朦朧としてきた。気持ち悪い。でも、もう終わりかけなので中断したくない。
もう立ってられない(座ってるけど)、でも止めたくないという気持ちをその場の全員が汲んでくれた。しかし無理やり続けるわけでは当然なく、きちんと血圧を測ったり状態をみたりと私の安全も確保してくれ、採取終了。
と同時にすでに準備してあったストレッチャーに横にされた。
患部の止血をされながら、血圧を測られつつ、冷たいお水をいただいたりと大変ご迷惑をおかけしました…。

~マンモトーム生検は怖くない!~

誤解を与えたくないので念のため。
マンモトーム生検は採取中の痛みもなく、採取後の痛みもかなり少ない生検の方法だと私は感じた。
生検から2週間たった今、傷跡もほとんど気にならない。
貧血は完全に私が変な緊張をして、かつ自分でどんどん追い込んでいったためでた症状なので、一般的な状態ではないことを補足したい。


~検査結果は…?~


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