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空間に″似合う″

こんにちは。
6月が終わりますね。
1ヶ月にひとつくらい、と目標にしているのに毎月のように月末に「今月もまた何も書いてなかった💧」と慌てて書くサイクルができつつあります。
今月もすこしだけ慌てていたら、少し嬉しい? ことがあったことを思い出したので、記録にします。

京都に行きました。
大好きな土地なので、近いわけではありませんがたいてい年に何度か伺っています。
今回の目的はコンサートで、せっかくなのでと数年来「いつか!」と願っていた体験などの予定を組み合わせて、盛りだくさんな楽しい時間を頂きました。
ご一緒くださった皆様、ご迷惑をおかけしたフォロワーさんには本当に感謝ばかりです。

さてさて本題。
コンサートの会場がね、辰野金吾氏の作品のひとつでございました。
検索したらすぐヒットしたので置いておきます。

貼った記事の冒頭にあるとおり「日本近代建築の父」と呼ばれているお方で、いくつかお邪魔したことがありますがどれもさすがの古き良き建築物。それぞれに美しくて機能的です。
今回伺ったのは外観は煉瓦、一歩足を踏み入れると白い壁と時を重ねるうちに艶を増した深いブラウンのコントラストも美しい建物です。
(魅力がわかりにくいけど今回の見出し写真)。
高い天井からはシャンデリアが下がっていて、専門用語はわからないのですが飾り窓というのでしょうか、お花のかたちみたいにくりぬかれていたりして明るいうちには空の色がすこしだけ覗けたりもする。
そんな風流というか懐古的というか、優雅な空間でほっこりふわふわコンサートでした。

当日は個人的にはちょっとトラブル続きでございまして、開演ギリギリにバタバタと駆け込みましたが座ってしまえば心地よくてにこにこするばかりの時間でした。
終演後にサイン会がございましたので、新作グッズを購入してお礼のご挨拶に並びました。
付き合いもずいぶん長くなってきたお気に入りの音楽家は、最近の言葉でいうと″推し″と読んでも良い存在なのかもしれないし時折そう紹介することもあるのですが、やっぱりどこかでそわっとしてしまう。
私が一番しっくりくるのはいつまで経っても″お気に入りの音楽家″や″古くから応援している音楽家″です。
そんな音楽家が挨拶もほどほどに「今日のコーディネートは今日の会場にとっても合っていて可愛い」と言ってくれました。

生活に寄り添う。自然と共に音を奏でていくと決めた音楽家からぽろりとこぼれてくる言葉。

今までにもいろんな爆弾をもらってきたので、ある程度耐性も備えてきたと思っていたのですが。
ちょっと、驚きました。
ちなみに当日のコーディネートは白いフリルブラウスに青みのある二連のプラスチックパールのネックレスにロングスカート、メタル素材のボストンフレームの眼鏡(見えてないだろうれど足元はシルバーのパンプス)。
視界に入る部分とすればおそらくフリルブラウス。このブラウスは今までにもフォロワーさんにお会いする際に着ていることも多い……というか数年来着ていて特別感もなにもない私にとっての定番アイテムで、おそらく今までのコンサートにも着ていったことがある。
(今日はどうしたの? はこっちの台詞ですが)と口から出そうになったのを我慢しました。
ひとりでよかった……気心のしれた友人が一緒にいて隣からチャチャをいれてくれようものなら口にしていたかもしれません。
素直に喜べばいいものを、どこか疲労感を感じながらホテルに向かいました。

さて改めて、辰野金吾氏というお方の話です。
お人についても触れられている別記事。

和風建築も西洋建築も。
ジャンルにとらわれず個性的な建築物を設計

OnTrip JAL

見慣れた、というか頂き慣れてきた言葉が並んでいて、改めて驚きました。
過去2回のパリ流ファッション診断結果すぎて、もはや笑うしかない。
ねえ、 私あなたに外見診断のスペックの話をしたことはないですよね? と本気でメッセージを送りそうになりました。
音楽家の問合せフォームに送ることではないのでもちろん送りませんが。

お気に入りの音楽家とは、これまでも音楽も、それ以外も好きなものの方向性が近いとは思っていましたが。
改めて感性が近いのだと思い知らされた気がしました。
もうさ…………あのこのこういうところがさ、たまらなく好きだよ。
ほんっっっと、あの日出会ってくれてありがとうねと、初めてお見かけした路上プロモーションライブが走馬灯のように流れます。
これからもタイミングが合う限り会いに行く。

最近になってようやく、喜んでいいところですよねと、落ち着いてきました。
似合ってるんだ、そうか。
積み重ねてきた、目には見えにくいことが全く違う方面ではあるけれど、ある種芸術家から認めてもらえるって、嬉しいものですね。

明治時代に日本で建てられた西洋建築に″似合う″と、界隈以外の方から言葉を頂く日が来るとは思っていませんでしたので驚きましたが、またひとつ心に抱いて生きていく言葉を頂いたのだと思うことにいたいます。
これからも″ジャンルにとらわれず個性的″を軸に過ごしていこう。そうしようと改めて覚悟ができたともいう。

とりとめのない覚書になりましたが、さいごまでお付き合いくださりありがとうございました。

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