五銭の人 第13刻
いまはまるで
大海原に漂う小舟の上に佇んでいるよう
時代を捉えなければならない
だけどそれに囚われてはいけない
時には逃げなければならない
だけど自分からは逃げてはいけない
羅針盤はどこを指している?
道標はどこを向いている?
日々変わる思惑に
眼差しは霞んでいないか?
霞んでいるかもしれないが
その霞を晴らす気概は まだある
寝転んで見上げた空は 遠く広く青い
何だっていいんだ
生きる希望があれば
追いかけていた雲も
流れながらカタチを変えている
流れゆくこの身はどこに辿り着くのだろうか
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