Ryosuke Himeno / WAKU Inc. CEO

WAKU Inc. Co-founder & CEO | AgriTech s…

Ryosuke Himeno / WAKU Inc. CEO

WAKU Inc. Co-founder & CEO | AgriTech startup in Japan | 植物のCO2固定機能を向上する「酸化型グルタチオン」を農業領域で社会実装する活動をしています| ENEOS▶︎SWAT Mobility▶︎WAKU創業

最近の記事

私にとってのウクライナ

先日、ウクライナでの事業展開のための勉強会に参加してきました。私は農業領域で事業を行っていることから、大穀倉地帯のウクライナでビジネスがしたい、と思っているのと同時に、ウクライナは私にとって思い入れの強い地域でもあります。そこで今回は、「私にとってのウクライナ」と題し、私のウクライナ滞在経験について書きたいと思います。 東欧文化との出会いは大学時代。楽単だという理由で、安易に第二外国語でロシア語を選択をしたのがきっかけでした。普通は必修の初級コースで終わって、単位を取得した

    • "持続可能性"を大切にする本来の意図

      おうちの玄関前のライトで縦列駐車しているカエルちゃんたち。可愛いですね。田舎(私の住む岡山県高梁市)はとにかくカエルが多くて、雨の日は夜も眠れないほどの爆音で鳴いています。こんなカエルちゃんたちの縦列駐車をずっと見ていたいなと思いながら、今回は巷でにわかに持ち出される「持続可能性」についてお話しします。 巷の「持続可能性」への違和感 「持続可能性」(今はあえて広めに言います)を語るのに、標語を掲げてその実現方法について色々と論じるのは、結果的にやることは同じかもしれないで

      • なぜ農業分野で起業したのか

        株式会社WAKUの姫野と申します。石油業界(ENEOS)出身で、農業に全く縁のなかった私たちがいかにして農業分野で起業することになったのか。事業領域決定の経緯はもちろん、私たち創業メンバーの出会いの過程も含めて、一度まとめてみたいと思います。 社内ベンチャーでの出会い 私の所属していたENEOSでは、2019年より社内ベンチャー制度(名称Challenge X)が導入されていました。石油需要が減退する中、会社として将来の次なる事業の柱を創るという趣旨でスタートし、提案事業

        • 衰退する日本の再興策を考える

           昨今の円安トレンドを受けて、より日本の衰退化に関する話題が多くなったように思う。果たして日本を衰退させた原因、漂う閉塞感を生み出した源は何なのか。行き着く先はいつも日本の人口構成で、国の意思決定の重心が老人に寄っている状態、いわゆる”シルバー民主主義”がどうやら良くないと議論されている。  その対処方法として、諦観を持ったスピーカーは「日本を脱出せよ」とか、先鋭な人は「老人は集団切腹すべし」などと話している。無論、切腹政策は、標榜するだけで当事者に反対される上、それを民の

        私にとってのウクライナ

          絶望のカレーチキンゲーム

          「会社の食堂でお昼を食べるときは絶対にカレーを食べること。このルールを破った場合、それまでの相手のカレー代を全部払うこと」 面白半分で同期と始めたゲームだったが、これがのちに僕たちを真に苦しめ、絶望のデスゲームとなることをこのときは知る由もなかった。 カレーチキンゲーム1週目このゲームを始めたのは去年の4月。同じ部署に配属された新入社員同期と食堂でお昼を食べていたときに思いついた。 カレーの値段は210円。大盛りにしても260円とこの東京界隈では破格に安いことが理由で、

          絶望のカレーチキンゲーム

          れいわ新選組について

          山本太郎氏率いる「れいわ新選組」という政治団体が先般の参議院議員選挙で躍進をした。 山本太郎氏といえば、当初は反原発のほぼワンイシューで政治運動をし、参議院議員になったかと思えば国会では、安保法に対して一人牛歩戦術をするなど、変わった議員であるというイメージだ。 しかし、先般の選挙活動では、新宿駅前などで演説を展開し、かなりの人の心をつかんだそうだ。実際、いきなり全体の得票数で2%を取るのはすごい。では、なぜ彼がそれほどまでに理解が得られたのか、すでに多くの記事で解説され

          れいわ新選組について

          独立することの難しさ

          他国の支配下から突如として開放され、これといった産業も持たず、「はい、あなたは自由です、独立国です」と言われた国は、どのように独立国としての道を歩んでいけばよいのでしょうか。それまで支配国が行っていた官僚システムに自国の民族がするりとスライドして入るのか、あるいはまったく新しいものを作るのか。支配されていた期間が短く、いずれかの世代が統治の方法を知っていればスムーズかもしれませんが、はじめて自分の国を持つことになった国はそうはいきません。本稿では、ソ連から独立し、歴史上はじめ

          独立することの難しさ

          ロシア人のくらしの今

          ユーラシア研究所について7月13日(土)、ユーラシア研究所主催のシンポジウムに参加してきました。ユーラシア研究所とは、ユーラシア諸国に関する正確な知識の普及ならびに学術交流に努めることを目的として30年前に設立された研究団体です。ユーラシア諸国の定義はさまざまかと思いますが、前身が「ソビエト研究所」という名前であったことからも、おもに旧ソ連地域の研究を行っています。しかし、専任の研究員がいるわけではなく、位置づけとしては学会に近いそうです。学会に近いといえども、シンポジウムに

          ロシア人のくらしの今

          行ってよかった国ランキングベスト3

          私はこれまでに日本を除く32カ国を旅してきました。死ぬほど旅行をしている歴戦のバックパッカーからすると大したことない数かもしれませんが、一般よりはやや旅行の頻度は多そうな数です。それも、訪れた国すべてがユーラシア大陸(隣接する場合も含む)の国々ですので、まあまあニッチめなところも網羅できているんじゃないかなと思います。そんな私が選ぶ、行ってよかった(みんなにも行ってほしい)国ランキングベスト3を発表したいと思います! ランキングの前に・・・まずは評価基準を発表します。今回は

          行ってよかった国ランキングベスト3

          香港のデモから考える、民主主義ってなんだ?

          ※本記事内容は特定の政党や政治信条を支持するものではありません。 はじめに大切なことなのでもう一度言います。本記事内容は特定の政党や政治信条を支持するものではありません。私はどこかの政党の党員でもなければ市民団体の構成員でもありません。かつて、自民党石破氏が「自民党無派閥連絡会」という無派閥派閥に所属していましたが、そういったシニカル頓智もありません。 ただ単に、香港の「逃亡犯条例」改正案反対デモの様子を見て、デモと民主主義に関して思うことがあったので、書いているだけです

          香港のデモから考える、民主主義ってなんだ?