スラッガー 栗原慶太応援記 Vol3

え?
え、、、え?
あ、ああ、、、、あぁ、、、。

という感じだった。
公式記録は、何分だったんだろう?

「ボクシングって、こんなすぐに終わっちゃうものなの?」
という娘の言葉に、何て言えばいいか、分からなかった。
(妻は、試合が始まったことにすら、気づいていなかったと思う)

解説の岩佐選手の一つひとつの言葉が、自分に向けられているように、ヒリヒリと痛かった。

★☆

世界チャンピオンに向けてのラストワンマイル。
それが、1ラウンドTKO負けで、あっけなく消えてしまった。

口惜しさ、恥ずかしさ、不甲斐なさ、、、栗原選手が今抱いている感情を想像すると、涙が出そうになる。

いや、これは自分が悔しいのだ。
自分が試合に負けたように、悔しいのです。

前回の千葉選手へのリベンジマッチ。
初めての後楽園で、喉が枯れるほど応援し、会場と一体となって喜び、涙した時から、どうやらわたしは、勝手に栗原選手の身内になってしまったようだった。

そう、わたしは、めんどくさい叔父なのだ。
だから、空気を読まず、これからもどんどん言葉にして行くのだ。

「慶太、そろそろ、世界の方はどうなんだ?」
「え?そうか、残念だったなぁ、でもまた、世界目指すんだろ?」
「そんな簡単に言うなって?わかった、わかった、叔父さんが悪かったよ。でも、それはそれとして、やっぱり、世界目指すんだろ?」

☆★

栗原選手。
今すぐじゃなくて、いいんです。
ゆっくりでいいんです。

でも、「また、世界を目指します」って言葉、待っています。

★☆

最後に。
もう一度、この言葉を。

長年女子短距離の最前線にいた福島千里選手の、引退に際しての言葉。
「10秒台は夢のまた夢。でも、どれだけ頑張ったか、どれだけ夢を見られたかが、大事だと思う」


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