思い込みから解放される時


自分の経験値が上がり、視野が広がり、色々な方と出会い、様々な意見や考えに触れると自然と自分の視野が広がる

それと同時に今まで当たり前だった環境やその環境が故の血族、親族と呼ばれる括りの人たちの発言に疑問を感じたり、距離を置きたいと感じることが増えた

それと同時に過去の対応で幼心に理解ができないと感じていたことに対して、今ではありがたいことだったのだなと振り返ることもできるようになった

純粋に親族、血族だからといって仲良くしたいと思う気持ちや親族、血族という括りだけでいっときの違和感に疑問を持たずに楽しい時間にばかり目を向けて無邪気に楽しんでいた幼少時代はもう戻れないけれど、それはそれとして自分の記憶の許す限り綺麗な思い出として補正してとっておこう

母方の祖母の家の窓から見える桜の木の匂いや果物や野菜を冷やすことができる綺麗な小川のこと、父方の祖母の家に祭りのたびに集まる親族たちの笑い声や歴史を刻んだ家の匂い、不器用ながらに家族の形をつくろうと頑張っていた父母の頑張りによって保たれた平穏な夏の日の匂いと扇風機と蝉の音

全部全部綺麗にして記憶の片隅に置いておこう
いつか思い出せなくなる時が来てもその経験を経たからこそ今の自分があるのだと胸を張って生きられるように


今感じてしまう違和感は、自身が成長した証だけれども、気づいてしまったがゆえにしんどいことや苦しくなることが多い
だが、その反面、気づけたからこそ今後自分が嫌だと感じたことや時代や環境にそぐわない考えだと感じることを他人に無碍にぶつけないよう外に出すときに考えることができるきっかけにもなっている

そんなふうに考えて、対人に愛を持って接することができるようになった自分を抱きしめてこれからも愛してあげたい


人が本当の意味で成長した時、付き合う相手や対応や発言や行動が変わってくると思うし、その変化は誰しも起こり得ることだから、他人のことに気をかけすぎず自分に集中して自分をこれからも大切にしようと思う

本当の意味で大人になるって本当に寂しくて悲しくて、嬉しくて楽しくて複雑なことなのね

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