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その日は突然やってきた・・・。-数学との再会

夏から、中三の時の生徒さんを大学受験でお預かりすることになった。

ヒアリングしてみて、ああ、そういうことか!となって、いきなり偏差値的に志望校を上げることになった。

ご本人も私も、意外と言えば意外な展開。

本人だって、「なんで?」だろうし、私だって、まさかこんな展開になるとは思ってもみなかった。かてて加えて、彼は高2まで理系だったのに、いきなり文転。二次試験に数学がある、しかも結構特徴的な数学が出題される大学を受験することに決まってしまった・・・。

理系の先生に、事の次第をお話しする。

お願いね。ちょっと教材研究は必要だろうけれど、まあ、あなたの力にもなるんだし・・・、と教え子でもある彼の将来にも役立つだろうと、頼んでみた。

しばらくして、彼が私に言ってきた・・・。

「この、数学の問題、絶対先生の頭に合ってると思うんですよね・・・。俺、口下手なんで、うまく説明できなくて・・・。」

なんだかうまいこと言いくるめられている感もなくはなかったけど、数年前、数Ⅲの授業を教養講座的に受けてみたとき、「絶対数学的やよね!」とか言われ、あるテストで、私の強みを「数学的論理的思考力」と答えが出たものがあり、昨年、ちょっと数学をかじったので、ま、いいっかー!のノリで、件の受験生にお付き合いすること、ほぼ一週間・・・。

またまたよくない癖が出て・・・。

赤本6年分が今日、たぶん終わる・・・。

そこで私は一昨日、そこの大学の数学の本を取り寄せた・・・。

そう、たぶん、今日届く・・・。

心はウキウキ・・・。

お前なあ・・・。などと周りは言わない。

だって、こういうことしょっちゅだから・・・。

私の悩みには、本気で付き合ってはいけないという格言がある。

なぜか・・・?

3日間真剣に、これほど悩めない、と言うほど悩んだら、4日目には、何事もなかったように立ち上がって、もう、前に進んでいる。

放っておいてもまた、何とかするって・・・。

という話・・・。

その昔、ピアノの先生に、「音大受けたら?ピアノ科は無理だろうけど、教育なら、今からでもなんとか・・・。」などと言われたとき、私がかたくなにお断りしたのは、「歌が下手だから。」だった。

子供たちもかなり大きくなった頃、それが、あ、行けるかも?と突然思った。その数日後には、声楽の先生の前に立っていた、というような奴なのである。サイテー!

そのノリで、今回も、ふと、行けるかな?と思ってみたら、なんとなく指導できている。

絶対に途中の公式なんかは生徒の方が強いのだけれど、こことここを結び付けるには、あ、これか―!という発想がどうも私の方が向いていたらしい・・・。

これは、理系の先生にはめられたのか?それとも私の思考力を、本当に買っていただいたのか?どちらにせよ、またまた面白いものを見つけてしまったのである・・・。(笑)

しばらくスキルアップに努めるだろう。

昨日は二人で、相加相乗、使いこなせるようにしようぜ!とか、空間図形、ちゃんとやっときや!私は数列やるわ!と受験生になったような楽しみ方で、数学と再会・・・。ちょっとずつ再会をしてきたけれど、何度目かの、そうして、今回はかなり本気の再会。

私の再会はいつも突然にやってくる。そして、昔苦手で逃げ回っていたものほど、楽しさがわかったときに、その喜びと相手を好きになる度合いが大きい。国語の教師としては、ちっぱな浮気ですけどねっ!

春には、世界史とも再会するような指導があった。

今年は再会の年なのかなあ・・・?

で、二人とも、すっかり数学にハマっているのである。親御さんも楽しそう・・・、っておっしゃっているけど、本当に楽しかったりするからおもしろい・・・。

理系の先生は、高3の時に、絶対わかりますって!と言って、私に数Ⅲの質問をしに来たときのことを覚えていたに違いない・・・。笑うしかないよね!

とにかくやってみることにいたしましょう!

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