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人の優しさ

閉鎖的だと、よく表現される今の土地にやって来て、もう30年ほどになる。

昨日、フェイスブックで出会った方にたまたま銀行のATMで偶然お目に掛かり、ご挨拶させていただいた。親しみ深く、ご丁寧にご挨拶いただき、なんだか、来し方を振り返り、慣れたものだと自分でも驚いてしまった。

今朝、ゴミ当番が回ってきた。開業してから、なかなかイレギュラーな生活をしているので、周りの方が、それとなく気配りしてくださっていることに気付いて、温かい気持ちになった。

というのは、半ば嘘である。

いつもなら、私は、ものすごく感動して、嬉しくて、やっぱり人間、っていいなあ!と生きる元気百倍!になるはずなのに、である。頭では、どれだけステキなことか、わかってる。もちろん、もっと若い頃には、自治会立ち上げのメンバーになったり、地域に貢献もしてきた。やわやわ仕事をしながら。でも、今、仕事場に近い場所に、自分の仕事のために、寝起きし、必要以上には、何も貢献できないにもかかわらず、「夜勤しておられる、とお聞きしたので、大丈夫ですか?」と訊ねられ、夜勤・・・?と考え、「仕事が終わってから、そのまま用事を済ませてくるので、まあ、遅くなりがちで・・・。」とお答えしながら、こういうのって、迷惑がられても、気遣われるなんて、すごいことだなあ、と思ったのである。

私、今、なんでそれが、心の底から、湧き上がるような喜びを感じられないのだろう?以前の私なら、よかったなあ、嬉しいなあ、とウキウキする素直さがあったのに、寂しくて仕方ないのである。

心が麻痺してしまってるのかな?

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