殴られたお兄さんは顔が腫れ上がり酷い顔だった でも回りは皆んな知らん顔 止める事もなく、口も挟まず只黙って下を向き話しが終わるのを待ってる 私は驚きと戸惑いを隠せずオロオロするだけだった それから月に数回はこんな事が続く様になった。 それからだいぶ経ったある日 私は意を決して聞いてみた 何故皆んな黙ってるんですか? すると驚きの返答が返ってきた。 だって巻き込まれるの嫌じゃん 面倒臭い 巻き込まれるのが嫌だから口を挟まない 口に出した所で勝てる筈がない
兄さんは殴られても、蹴られても黙って耐え続ける 私は空いた口が塞がらなかった 一つの失敗がこんな事になるなんて 周りの座員さん方は只黙って見ているだけで、止めようとも、口を挟もうともしなかった 結局、3時間程怒号や暴力?が続き落ち着いた。 コレが私の初めての地獄の3時間だった だけど酷いのはこれから 座員さん方は何故黙って見ていたのか? もう。私の中では事件です 後に座員さんの1人のお姉さんに聞いてみた。 何故見ているだけなんですか? 驚くべき言葉が返っ
びっくり?を通り越して怖かった 大衆演劇と言うのはこんな世界なの? って言うのが印象 楽屋に怒号が飛んだ 演劇と言うのは厳しい世界。と言うのは聞いていたけど聞いていられない程の怒号だった 例えるなら、ココはヤ〇ザの組??と勘違いする様な感じ この怒号が1時間以上続き… その間 ひたすら はい… すみません… と座員さん達は繰り返す状態 そんな中 バコン!!と鈍い音がした。 ある兄さんが殴られたのだ 兄さんは何も言わない。 只、すみません。 す
約1年親を説得、縁を切る覚悟で体験入団を果たす 小さめのボストンバックと夢と希望を抱え劇団へ ご挨拶を済ませ、緊張の日々がスタート 衣装の畳み方、鬘の扱い方、アイロンの掛け方等覚える事は沢山あった。 毎日が本当に目まぐるしく、緊張の日々。 数ヶ月後には一通りの事を覚えて劇団生活に慣れ始めた頃だった びっくりする事件が起こった 何が起きたの? これは…何を見ているの?
華やかな世界に憧れ 何度も何度も観に行くように 通ううちに劇団さんとも顔見知りになり 色々お話ししているうちに体験入団させて貰う事に 最初の印象は良いお姉さんと言った感じの印象で この時私は体験入団出来ると舞い上がっていたのだと思う 親に体験入団を報告 が!!! 親は大反対! 今思えば 反対するよね 私は何故反対するのか分からなかった この日から体験入団に向け親を説得する日々を送る
初めて大衆演劇と出会った 初めて見た時本当に感動した なんて華やかな世界なんだろう こんな世界があるのか。 数年大衆演劇に通い続けるうちに、健康ランドで常連の方と仲良くなり、私は劇場の存在を知る事になる 本当に色々な劇団を見ました。 この時はまだ何も知らない。 この数年後に恐ろしい事が起こることを。
はじめまして。向日葵(ひまり)です。 今から数年前の話を思い出しながら書いて行きたいと思います。 宜しくお願いします。