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2020年に読んだ本まとめ

2020年はコロナという未曾有の状況に置かれ、生活様式が大きく変わる一年になりました。
ステイホームでできることを探し、本を毎月1万円分読む目標を立てて実践したのでその状況を振り返ってみます。

1年間の振り返り

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5月から本格的に始め、8ヵ月分の記録です。本であればジャンル問わず記録していますが、漫画は除いています。

9月は¥8,690で未達に見えますが、この月に読んだ「一発屋芸人列伝(¥1,430)」が記録に使ってるアプリで対応していなかったためで、実際は達成。10月はマジで未達です。惜しかった。

各月の面白かった本の振り返り

【5月】 牙: アフリカ象の「密猟組織」を追って

小学館ノンフィクション大賞を受賞した、アフリカ象牙ビジネスの状況に迫った本。象牙についての世界的な動きには無知で、遠い異国の話かと読んでいたら日本、そして自分の仕事にも繋がって驚かされた。出会って良かった本。

【6月】息吹

SF短編集。映画「メッセージ」の原作でブレイクした著者の17年ぶりの新刊。
SFはあまり読んだことがなく、スターウォーズとかの宇宙バトルもの、星新一とかの設定ぶっとびものの印象が強かったが、息吹に出てくるストーリーはどれもリアリティがあり本当にそういう世界があるのかと思わされ引き込まれていった。未来に思いを馳せられる、また読み返したい本。

【7月】シン・ニホン

ヤフーCSOの安宅さんの著作。日本の現状・問題点を明らかにし、その上で悲観するのではなく解決していくために何ができるか、何をすべきなのかを記した一冊。「将来はAIに支配される」とかナントカいう話が世に多い中で、本質的なことが書かれている。

↓のインタビューも面白い

【8月】仕事で始める機械学習

仕事で機械学習を始めたわけではないが、この頃興味を持ってレコメンドエンジンの開発を勉強していた。モデルの構築はネット上の知識でもある程度進められたが、作ったモデルを本番のサービスに結合する(レコメンド情報をAPIで引いたり、新しい情報でモデルを改善していく)方法はよくわからず、この本のおかげで体系的に理解できた。やっぱり初学者は本で体系的に学ぶのがスムーズですね。

【9月】クイック・ジャパン151(かまいたち特集)

かまいたちの結成当初の話や、お互いへのリスペクトが語られている。クイック・ジャパンとしてもこの号はよく売れたらしい。

【10月】Creative Selection Apple 創造を生む力

AppleでSafariやiPhoneのキーボードを開発したエンジニアの本。Appleの本だとジョブズやデザインの話が多い気がするが、これはエンジニア目線で書かれている。ジョブズにプレゼンした話とか、どうやってチームで開発を薦めたかの話が自分にも置き換えられて面白い。Apple製品はよく使うし、iPhoneアプリの開発を仕事でしているので純粋に読んでいて楽しかった。会社のチームの人たちにも薦めた。

【11月】殺人犯はそこにいる

ノンフィクション。記者が取材をするなかで警察の捜査のずさんさ、被害者家族の現状、そして真犯人の正体を暴いていく。取材の進展をバンキシャという番組で伝える描写が作中にあり、バンキシャは昔実家でよくみていたので記憶とリンクして現実につながる感覚があった。警察への懐疑心が増した。

【12月】スター

朝井リョウの10周年記念作品。映像の世界を志した友達の二人が、ひとりは有名監督の下で修行を積み、ひとりはYouTubeを通じて作品を出しながら研鑽していく。読んだ後になぜか朝井リョウのことを知りたくなり、本人のエッセイ「時をかけるゆとり」を買ってこれも読んだ。

最後に

毎月本を1万円分読むというのは、社会人になったばかりのときに「レバレッジ・リーディング」という本を読んでやっていた取り組みです。ひさしぶりにやってみると以前とは選ぶ本が違ったりして面白かったです。

また、読書の記録は同僚が作っている「BookBank」というアプリで行いました。使いやすいアプリを作り、機能の要望にも応えてくれて感謝です。

それではみなさま、良いお年を!

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