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himalaya中国籍社員が考える、日本の音声市場の"今"と"これから"

初めまして。himalaya公式note編集部の唯一の中国籍社員の孫と申します。(写真は本人。会社前にて撮影)

himalaya公式note編集部には社員4名が在籍しておりまして、編集長の佐藤、副編集長の乳井、インターンシップ生の今泉と唯一の中国人である校閲の私でございます(笑)。

今回は、編集長とインターンシップ生がお届けした記事に続いて、中国人である私の視点で、himalaya Japanへ転職の決意から中国の音声市場と日本音声市場の違い、映像と音声の共存、これからのhimalayaについて、ざっくりお話させていただきたいと思います。片言の日本語に最後までお付き合いをいただければ幸いです。

himalaya Japanへ転職の決意

まずは恥ずかしながら、個人の話を少しさせていただきたいと思います。私は以前某中国大手SNS会社に勤務しており、当時はインフルエンサー事業、広告運用、日本芸能界の開拓やキャスティングなど、いわゆる華やかなお仕事を数多くさせていただきました。

昼間はパソコン作業、夜帰宅後はスマートフォンでクライアントとのやり取りをし、その後の自分の時間もずっとスマホを見続ける日々でした。一日三分の二の時間が電子タブレットやスマホに縛られて、そのほかは何もできない状態でした。

キャリアが順風満帆となったその時、首と肩の痛さで通院をし、重度の「頚髄症」「眼精疲労」と医者から診断されました。パソコンやスマホはほどほどしなさいと厳しく指導されました。それは現代人である私たちに誰でも起こりうる病気で、私はそれをスマホ病と呼びます。

つらい時は首と肩の痛さで出勤できない時も度々ありました。気分がどん底に落ち込んだその時から、私は初めて、目を使わなくてもいろんな情報を得られるhimalayaという音声プラットフォームを利用し始めました。

それから、「音声」なら人を癒せる、音声の無限の可能性を肌で感じました。もちろん「映像」や「動画」の世界は見栄えが良く華やかだけど、いざというとき人を救えるのは「音声」なのではないかと勝手に考えました。そして私は思い切って「音声」の世界へ飛び込みました。

中国音声市場と日本音声市場の違い

長い前置きだったのですが、himalayaに転職してから、通勤中はもちろん、就寝前などいろんなシチュエーションにおいて音声を聴く習慣を身に着けました。頚髄の「持病」(笑)も大分よくなりました。ただ、まだその時、私は中国のhimalayaアプリを愛用してました。

中国のhimalayaは、6億ユーザーを抱え、平均視聴時間は2時間/日という最大級の音声プラットフォームです。当時最も有名な中国サスペンス小説「盗墓笔記」をオーディオブック化し、また中国で最も有名な漫才師(?)「郭德綱」との契約で彼の作品がすべて聴けることによって、急激な成長の起爆剤となりました。

それに比べると、日本の音声市場には「これだ!」という音声市場においての起爆剤はまだまだ見当たらないです

もう一つの違いは、ユーザーの習慣だと思います。近年、中国経済急速の発展により個人間の競争もどんどん激しくなっています。なので、ミドルクラスの若い中国人は常に危機感と学習意欲を持ち、知識に対する追求が絶えません。himalayaではたくさんの専門知識勉強番組を用意しているので、エンタメのほか、勉強熱心なユーザーにもよく利用されています。

そういう意味で、日本市場に関してはユーザー育成がとても大事だと思います。

最後に、近年、中国の若者の間で健康意識がとても強くて、「養生」という概念で生まれる「早寝早起き」、「スマホレス」のライフスタイルが流行りだしています。そういう意味で、視覚を奪われず聴きながら作業ができる「音声」の需要がどんどん高くなっています。

映像と音声の共存

前職の関係で、私はよくインフルエンサーや芸能人の映像制作に関わりました。確かに一本の動画にたくさんの情報が入れられて、好きな人や景色も見られて、楽しいですよね。「映像全盛」の今、果たして「音声」はまだ需要があるのかと疑問が生まれます。

私の個人的見解ですと、「映像」と「音声」の関係は人間関係とよく似ています。「映像」は広く、浅く、「音声」は狭く、深くというイメージがあります。

映像の配信の仕方は1対1万人というなら、その一方音声は1対1で、声の温かみ、リスナーが感じる特別感、生の声で脳の集中力によって、より深く心に残るのではないでしょうか? 生活のシーンに合わせて、うまく使い分ければ、「音声」の需要は十分にあります。

これからのhimalaya(Japan)

私は入社してまだ二年目ですが、日本ではまだ規模の小さい会社ではありますが、社員皆さんの仕事ぶりに惚れている毎日です。特にやり手CEOの安陽のリーダーシップ、経営手腕、人としての温かみに勉強させられるばかりです。

himalaya本社のスローガンを皆さんはご存知でしょうか?

「音声を通じて人類の知恵をシェアすること、音声を通じて日々の生活を幸せにすること」

今のhimalaya Japanはまだ中国本社のようにスローガンの目標に達していませんが、社員の皆さんが一丸となってちょっとずつ前に進んでおります。最近特に嬉しいことを挙げると

①DAU、MAU、UGCコンテンツなどのコアデータが向上してること
②himalayaのブランドがちょっとずつ市場に浸透していること
③特定のキャスターではなく、himalaya音声プラットフォーム自体のファンが増えてきたこと

その小さな一歩が我々の原動力となり、himalayaを好きになってくれたユーザーや配信者の皆様に、いつか恩返しできるような仕組みを作ることに専念しています。

himalayaの最終目標は、「音声」を本当に好きな方をサポートし、「音声」でしっかり稼いでもらって、そして「音声」を自分の天職にさせることです。

まだ日本では音声に対して過小評価という事実はありますが、我々は決してがっかりしたりはしていません。音声市場に飛び込む企業が大変多くなったことによって、日本の市場とユーザー習慣もきっといつか変わっていくと思います。himalayaもその変化に貢献できればと思っております。

記事を書きだしたらつい気持ちが熱くなり、大変長くなりましたが、最後まで読んでいただいた方にお礼を申し上げます。きっとそこのあなたも音声の明るい将来を見届けてくださると思います。

himalaya公式サイト:https://www.himalaya.com/jp
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シマラヤジャパン株式会社:https://jp.himalaya.com/

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