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渓流釣り、入渓と先行者

 渓流釣りをするには、まずその河川を管理する漁協から、遊漁券なるものを購入する必要があります。販売している場所は、その河川の周辺商店や、コンビニなどです。この遊漁券を購入せずに、釣りをした場合、密漁となってしまうので注意が必要になります。釣りをする場合、この遊漁券は必ず携帯しなければなりません。なぜなら、漁協の監視員という方々が、釣り場を巡回しており、遊漁券の提示を求められた場合、提示する義務があるからです。これが面倒であると思う場合は、見やすい箇所に遊漁券を付けておけば、わざわざ話しかけられることもないかもしれません。漁協は、都道府県の許可を得て漁業権を持っており、その権利を侵害した場合は、法的義務があり、罰金を払う必要があります。

 次に問題となるのが、実際どこから渓流に入っていくかです。遊漁券を購入した店で、地図をもらえることもありますが、無い場合もあります。渓流は、比較的低い位置を流れていることが多いものです。そのため、下の方へ降りていく必要があります。降りていけないような急斜面になっていることも多いのです。実際に、渓流へ入っていくことを、「入渓」と呼びます。夏など、草木が茂る季節は、この入渓が非常に困難です。草木をかき分けて、視界の悪い場所を進まなくてはなりません。この入渓は、以外と重要であり、まず誰よりも先に渓流に入る必要があります。なぜなら、他の人が通ったあとは、魚が警戒してしまい釣れないからです。

 自分より先に川に入った人にことを「先行者」と呼びます。足音など、先行者の痕跡がある場合は、2~3時間は釣りにならないでしょう。渓流魚は、川を歩く足音など、水中の音には敏感です。危険を感じて、障害物の陰などに逃げ隠れてしまいます。このような状態では、渓流魚は、警戒心が強くなり釣れなくなってしまいます。この場合は、区間や場所を変えた方が、無難でしょう。多少面倒ですが、せっかく入渓した場所から、戻ったほうが良い釣果は期待出来ます。先行者の後で、釣りをしてもだいたい無駄足になる可能性が高いです。


 

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