第二回ヒマラヤなんちゃって句会　句集　　　　　　前編「星の海」

今回も句集を作ってみました！今回は多くご投句頂いたので二編に分けてみました。

第二回ヒマラヤなんちゃって句会　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ヒマラヤ地」発表！！
「ヒマラヤ天」発表！！

句集
後編「月の海」

プラゴミの掠れた異文字浜の秋　　　　　　はぐれ杤餅
海物語打ち続けたる残暑の夜　　　　　　　Q&A
磯巾着触りに行って足折れる　　　　　　　あらせもんじ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あやまちをくりかえしてます灼くる海　　　雨子

沈黙の珊瑚礁ゆれ秋の海　　　　　　　　　梵庸子　　　　　　　　　　　赤サンゴ高く売れるわ曼珠沙華　　　　　　亀田かつおぶし
悲しみの数だけ帰る燕かな　　　　　　　　龍田山門
目血走らせ幻覚追うや秋の海　　　　　　　水牛庵乱紛

色鳥よ私の尾びれを知らないか　　　　　　横縞
七夕の川は人魚の断末魔　　　　　　　　　こはく
盆荒の沖に人魚の歌幽か　　　　　　　　　平良嘉列乙

始めはね何も要らないだったのに　　　　　八五仔拾（ヒマラヤ地）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

髪洗うよりも溶けちゃえ忘れちゃえ　　　　SatoToshio
髪あらう湯船へ人魚囲いつつ　　　　　　　せり坊
きらきらと恋の破片は天の川　　　　　　　haibok
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人魚では困ります踊れないので　　　　　　いかちゃん　

指さきに零れそうな夏の星　　　　　　　　魚返みりん
珊瑚とは海の血の管星月夜　　　　　　　　ふるてい                                   うたかたのパリの初恋星月夜　　　　　　　近江菫花
キラキラと人魚散りゆく星月夜　　　　　　月波
マリンスノーとなりゆく人魚星月夜　　　　草臥男
うみいろのひめは星月夜へ還り　　　　　　紫蝶

露草をください星の吐息ほど　　　　　　　紬 (紗耶)
忘れゆく人魚の名前流れ星　　　　　　　　世良日守
流星に「グリコのおまけ」三唱し　　　　　木ぼこやしき
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人魚姫の名を呼ぶ王子魂迎　　　　　　　　灰色狼
秋の海君への労が水の泡　　　　　　　　　西村　棗
終戦日君は人魚になったんだ　　　　　　　レーコ
君の影夏の夜の夢泡と帰す　　　　　　　　唐草もみじ
死に至る病とは恋夜這星　　　　　　　　　朝月沙都子
死海には住めない私暮の秋　　　　　　　　里山子
台風はみんな人魚の浮遊霊　　　　　　　　六文風鈴
恋夏過ぎ　一皮剥ける　マーメイド　　　　さんとうせい
人魚食べてみた　流れ星になった　　　　　クラウド坂の上
朱に染めて人魚の海は夕焼けり　　　　　　ごうがしゃ
何もかも亡くした後の夕立や　　　　　　　伊藤　柚良
遊郭の金魚が泣いているあたし　　　　　　モッツァレラえのくし
ひぐらしの声する溺れてるみたい　　　　　凪太
水澄むや三葉虫の夢果てて　　　　　　　　碧女　　　　　　　　　　　　　　　　　

真夜中の千ルーメンを熱帯魚　　　　　　　内田こと　

二段階右折できない流れ星　　　　　　　　登りびと