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第三回ヒマラヤなんちゃって句会     「ヒマラヤ天」発表!!

Twitter@himahira19で行っていた句会の結果発表の最終日です。     

本句会は「ボクが好きな俳句を選ぶ」という会なのです。        今回までに選んできたすべての句はすべて誇りをもって名句ですと言い切れますし、今後も真っ向から一句一句に向き合って「好きな句」を厳選していく事をこんなところで誓います。                       そんな誇り高き一句をご紹介いたします!!

竹に虎!竹に雀!ヒマラヤ天にこの一句!

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竹という無欲に冷える長い棒 いかちゃん

初めてこの句を見つけた時に、暗闇で背中からバッサリと斬られた感覚でした。この句を読み終えると、一本の寒そうに「冷える長い棒」しか残っていないのです。                            しかし、「無欲」の一言が詩情を駆り立てるのです。          「無欲」に生まれて「無欲」にたけのこ時代を無事に過ごし、「無欲」に過ごしていたら勝手に育ち、「無欲」に竹の秋や竹の春を迎え、気が付けば「無欲」のまま伸びきって空に向って、「無欲」なものですから暑いも寒いも何も言わず「冷える」空に向っていっているのです。もう本当にただただ「無欲」に。                            そんな「竹という」ものの、凛とした「無欲」な強さに「冷える」という季語(で、いいですよね)をもって、読み手に竹の美しさや深い空を感じさせ、ダメ押しでその竹を「長い棒」と突き放した言葉によって勝手に余韻を感じさせてしまうのですから、なんという計算された句なのでしょうか。               でもひょっとしたら作者はこの竹のように「無欲に」詠んだのかもしれません。いづれにしても作者もやはりこの句の竹のように凛として強く美しい。                もうなにをしても敵わない静かな強さがこの句にはあります。       これが例えば「百日紅」「冷える」という取り合わせでも、      「竹」「ぽかぽか」というとりあわせでも、この句のような凛とした美しさ強さはけして言い表せない絶妙なとりあわせであると思います。                      俳句に迷走するボクに、「こんな詠み方もあるのだ」「こんな型もあるのだ」と無言で何かを教えてくれているような、凛として美しく大きな存在感のあるこの句を「アルチザン俳句」と呼んでもいいのではないでしょうか?目から鱗といいましょうか。背中の切られた傷がまだ疼きます。 


そんなわけで第三回ヒマラヤなんちゃって句会「ヒマラヤ天」は、         いかちゃんさんです!!いらないって言ってもあげちゃいます!!    ボクのようなまだまだ未熟な俳人のお手本として、今のままガンガンガンガンいろんなところで俳句を詠んでいてくださいね!

ところでいかちゃん!「俳句ポスト」と「俳句生活」の鑑賞文、毎回楽しみなのですが、「ヒマなん句会」鑑賞文もいかがですか?    

          

選句 本文 編集 兼題写真/ヒマラヤで平謝り Twitter@himahira19「天」画像協力/ゆきまち                    SpecialThanks/髙田祥聖 カニくん  


第三回 ヒマラヤなんちゃって句会

「ヒマラヤ苺」等々発表!!
「ヒマラヤ龍」発表!!
「ヒマラヤ地」発表!!

句集
前編「たとえ話」
後編「おとぎ話」
  


お試しで作ってみた項目ですので、本当にサポートしていただかなくてもいいのですが、万が一なんとなくそんな気分でしたら・・・!