ハルノヒ

あいみょんの【ハルノヒ】が好きです。
映画『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜』の主題歌になったのは知ってる人もきっと多いのかな。
あいみょんのことが特別好きというわけではなく、ましてやクレヨンしんちゃんが好きなわけでもない。
特に意識して聴いたことはなくて、テレビとかで流れていればフンフン鼻でメロディー歌ってます程度。

じゃあ、どうして好きになったのか。きっかけは応援してるアーティストがカバーしたから…という、なんともありがちで女子らしい(想像)というのが始まり。
ただ、応援しているアーティストが歌っている曲は全部好き!という、これまたありがちで女子らしい要素を残念ながら持ち合わせてない(可愛げない)。
だから、応援しているアーティストが歌っていたから、【ハルノヒ】という曲の世界にしっかり目を向けてみたら自分の好きな世界だった…が正解かもしれない。

世の人たちが【ハルノヒ】のどこに支持・共感・感動を示しているのかは分からないけど、私がこの曲に感動したポイントはココ。

『北千住駅のプラットホーム  銀色の改札
   思い出話と想い出ふかし  腰掛けたベンチで
   僕らは何も見えない未来を誓い合った』

もっと細かく言えば『思い出話と想い出ふかし』
ココだけで、天才!好き!天才!好き!になりました。今のところ誰にも共感を得てないの…不思議。
思い出と想い出の使い分け。すごくない?
男性(ひろし)と女性(みさえ)が過ごしてきた《時間》を『思い出』(記憶的な意味も含むかもしれない)
男性(ひろし)が女性(みさえ)に向けてきた想いの変化、積み重ねた重さを《想い出》で想像できるところ。
すごくない?すごいでしょ?すごいよね!!
もっと言えば『ふかし』をひらがなで表現してるところ天才じゃない?と思うわけです。
漢字で『深し』と表現することもできたかもしれない。
《思い》《想い》意味はどちらでも成り立つし。
でもあえて『ふかし』をひらがなで表現することで、文字通りの深さも、もしかしたら『更かし』の意味も含まれてるのかもしれない…と思ったら好きしか残りませんでした、はい。

腰掛けたベンチで、この2人はどれくらいの時間を過ごして、どんな思い出話をしたんだろう。沈んでいった太陽が、また顔を見せるくらいの長い時間だったのかもしれない。笑い話も真剣な話も、嫌な思い出の話もしたのかもしれない。そう思わせてくれる『ふかし』に、この曲の深さはあるのかもしれないなぁと思うわけです。
たまに意味を持たない、理解が追いつかない歌詞に出会うこともあるけど、歌詞を深掘りして見えてくる世界は、たとえそれが想像だったとしても曲が持っている世界観が広がって楽しい。いろんな音楽の種類がある中で、歌詞がついてる意味もこれまたあるんでしょう。
それを音的にも(表現合ってるか分からない。なんせ楽譜読めない)、言葉的にも表現してる歌い手さんには尊敬しか生まれない。あいみょん、天才!日本語、最高!!

backnumberの【水平線】もどちらの視点で聴くかで感情変わるなぁと思ったし、中立で眺めれば人として大切なことを教えてくれる曲だと思ってる。まだまだ山ほど面白いなぁと思う曲(歌詞)たちはあるからまた機会があれば頭の中の言葉たちを整理してみる。たぶん。



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